春を感じさせる日差しの中に、お正月の〝お供え餅〟のようなシマエナガちゃん。
まだ、冬が終わったワケではないのですが、今シーズンは、たくさんのシマエナガに会うことが出来た冬になりました。
先日は、ウトナイ湖の道の駅のトイレの中にまで、シマエナガの声が聞こえてきて、あわてて出たら、すぐ横の低い木に群れがいたり、また別の日には、美瑛町のダイヤモンドダストの名所に群れが現れて、正面にはダイヤモンドダスト、すぐ後ろにはシマエナガという状況に…。
まわりの人に「シマエナガいますよ!」って言ったら、本州からいらっしゃてた方たちが、どっちを撮って良いかあわててしまい、レンズを変えたり、カメラポジションを変えたりと、大変な事態に。
私はそのままダイヤモンドダストを撮り続けたのですが、美しいダイヤモンドダスト動画の音声に、ゴキゲンでさえずるシマエナガの大合唱がしっかりと録音されていました。
巣穴の出入口がせまいのか、ちょっときゅうくつな感じで、顔を出してくれたエゾモモンガです。
いたずら好きな小学生のような表情が、とってもかわいらしいですね!
冬の寒い期間は、10匹近い数のモモンガが、1つの巣穴に集まって、身を寄せ合ってあたためあい寒さをしのぐのですが、このあたたかさのせいか、そんな共同生活を早々と切り上げ、モモンガたちがそれぞれの巣穴に戻ってしまっているところもあるようです。
いつもであれば、3月中〜下旬に、メスを巡って、オスが激しい争いを繰り広げる〝繁殖行動〟(通称:モモンガまつり)も、ことしはずいぶんと早まりそうな気配。
はやくも、メスのオシリのニオイを、オスがクンクンとかぎまわったり、メスのいる巣穴に顔を入れてのぞき込み、メスにこっぴどく叱られるオスの姿もあるようです。
動物たちの行動を見ていると、今年の春は、例年よりも、2〜3週間ほど早いのではと感じます。
メスのエゾシカのオシリの毛が、ふっわふわで、しかもハートの形に見えて、とってもかわいらしいお写真ですねー。
でもこのとき、エゾシカはちょっと〝緊張〟していたのかもしれません。
エゾシカは、オオカミなどの天敵から身を守るために、群れを作って行動しています。
危険が訪れると、エゾシカはオシリの真っ白な毛を逆立て、2倍くらいの面積に広げ、仲間にキケンが迫っていることを、音を立てずに伝えるのです。
「きょうの1枚」は、そんな〝ハート型〟にふくらんだオシリが印象的なお写真です。
万が一、逃げ遅れたら、オオカミの餌食のなってしまうので、白いオシリは、後ろをついてくる仲間たちに「私のあとに、ちゃんとついてきてね」 という目印であり、メッセージになっています。
白という色は、エゾシカたちが行動する薄暗い時間帯でも見やすいように、という神様の〝はからい〟なのでしょうね。
文:インスタグラム「北海道3大かわいい動物」プロジェクト事務局 / ami_papa
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