2024.02.23

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「健さんと手紙を100回以上」名優と地元との色褪せない日々…「鉄道員」の舞台が120年あまり歴史に幕【北海道・南富良野町】

3月31日を最後に、JR根室線の富良野と新得の間、約82キロが廃線になります。

その区間には、名優・高倉健さんゆかりの駅があります。

それは、1999年に公開された映画「鉄道員(ぽっぽや)」のロケ地となった幾寅駅。

映画公開から25年経った今もなお、作品内で登場した幌舞駅のまま残されています。

高倉さんは、「鉄道員(ぽっぽや)」で、北の果ての小さな終着駅の、不器用でまっすぐな駅長を演じました。

映画「鉄道員(ぽっぽや)」の完成を報告する高倉健さん(1999年)

幾寅駅には、映画に使われたロケセットが残されています。

駅前には、志村けんさん演じる炭鉱マンがケンカをした「だるま食堂」も。

資料館に飾られている幾寅婦人会の写真。

ロケが行われた16日間、毎日炊き出しをして撮影を支えました。

当時の婦人会会長、佐藤圭子さんは、高倉さんと100通以上の手紙のやり取りをしました。

「高倉さんはすごく幾寅を大切にしてくださって、こんな私たちの芋団子くらいの接待で、こんなすばらしい出会いがあるんだなと思って。生涯の宝ですね」

実は、幾寅駅、もう7年以上も列車がやってきていません。

2016年の台風で、新得と東鹿越の間は、列車の代わりにバスがつないでいます。

3月末の廃線を前に、隣の暫定の終着駅=東鹿越駅は連日、列車が折り返す10数分の間だけ全国からの鉄道ファンで賑わっています。

鉄道ファンが集う幾寅駅のお隣の東鹿越駅

実は、映画「鉄道員(ぽっぽや)」、HBCの旧社屋で高倉さん演じる駅長に廃線が伝えられる大切なシーンが撮影されました。

HBCの旧社屋で撮影された映画のワンシーン。窓の外には道庁赤れんが庁舎が

今、幾寅駅の資料館を管理するまちの観光協会は、鍵を開ける時間を30分早めて全国からのファンに対応しています。

長年、南富良野町の住民の脚として活躍してきた鉄路と駅。

南富良野町観光協会の小野寿樹事務局長は「何とか今後も生かしていけるようにしたい」と話します。

映画の駅と重なるように幾寅駅は、3月31日、120年あまりの役割を終えます。

幾寅駅がある南富良野町では、当初、8000万円規模で、列車の展示やロケセットを改修する案もありましたが、今は、6分の1の1300万円で検討されています。

南富良野町の担当者は、長年地元を支えてくれた幾寅駅を、これからも観光資源として生かしたいと話しています。

文:HBC報道部
編集:Sitakke編集部あい

※掲載の内容は「今日ドキッ!」放送時(2024年2月16日)の情報に基づきます。

Sitakke編集部

Sitakke編集部やパートナークリエイターによる独自記事をお届け。日常生活のお役立ち情報から、ホッと一息つきたいときのコラム記事など、北海道の女性の暮らしにそっと寄り添う情報をお届けできたらと思っています。

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