6年半ぶりに開催されている、約10カ国、80組以上のアーティストの作品に出会えるイベント『札幌国際芸術祭2024』(略称SIAF[サイアフ]2024)。
特集記事の第2弾は、HBCの堰八紗也佳(せきはち・さやか)アナウンサーと一緒に、大通にある2つの会場で見て感じたことのリポートです。
「芸術分野に詳しくないけど大丈夫?私にわかるかな」と不安だった堰八アナも、「めちゃくちゃ面白かった!絶対また行きたい!」と感動の連続でした!
前回:「札幌国際芸術祭ってなに?」アートに疎い私が、広報担当者に“推しポイント”を聞いてみた【5問5答】
■テーマ・サブテーマ
LAST SNOW はじまりの雪
■開催期間
1月20日(土)〜2月25日(日)
※札幌芸術の森美術館は2023年12月16日(土)〜2024年3月3日(日)
■メイン会場
札幌文化芸術交流センター SCARTS★、未来劇場[東1丁目劇場施設]★、北海道立近代美術館、さっぽろ雪まつり大通2丁目会場、モエレ沼公園、札幌芸術の森美術館(今回は★印の2会場を紹介します)
最初にやってきたのは、地下鉄大通駅直結の「札幌文化芸術交流センター SCARTS」。札幌国際芸術祭2024の総合インフォメーションの役割もあって、「どこから行ったらいいの?」という方にピッタリなスポットです。
案内スタッフが常駐しているので、どんどん質問しちゃいましょう♪
ここからは、札幌国際芸術祭実行委員会 事務局の山岸奈津子さんにご案内いただきます。
山岸さん:まずは1階にある、ソニーグループによる日本初公開の体験型展示《INTO SIGHT》を体験しましょう。入場無料、撮影やSNSへの投稿もOKです。とても幻想的な空間で、人気のTikTokerやインスタグラマーの方も来場し、投稿してくださっているんですよ!
さっそく展示室に入ってみると……
堰八アナ:わー、キレーイ! 上下左右、視界全体が映像に包まれて、万華鏡の中に飛び込んだみたい!!
山岸さん:《INTO SIGHT》は、リアルとバーチャルが解け合う空間。来場者の動きをセンサーが捉えて、動きに合わせて光や色、音が変化します。10種類以上の映像が用意されているので長い時間楽しんでいる方もいますね。
堰八アナ:見とれてしまって、しばらくここにいたいです。ああ、嫌なことがあっても何もかも忘れられそうな気がする……(笑)
山岸さん:SIAF(札幌国際芸術祭)は絵画や彫刻のような作品だけではなく、こういった最新のテクノロジーとアートを組み合わせた作品を多く紹介しているのも特徴なんです。
展示室を出て2階に上がると、奥に広がっていたのは、北国・札幌ならではのクリエイティビティを模索するSIAFラボによる雪国の都市と自然に関する調査研究展示エリア「都市と自然をめぐるラボラトリー」。この白い物体は一体?
山岸さん:これは、除雪彫刻といって、実際に札幌市内にあった除雪後の雪壁を3Dスキャンし、発泡スチロールで再現したものなんです。このためにSIAFラボメンバーは市内の雪壁を探しに巡ったそうです。いろんな雪壁を見ていると、なかでも「なんとなくイケてる」ものとそうでないものがあったりして、新たな発見がありますよね(笑)
堰八アナ:リアル!冬の札幌でよくみる光景だけど、こうしてみると芸術的!
山岸さん:夏、このオブジェを元々あった場所に置く試みもしました。これだけの大きさのものが現れたり、なくなったりするって想像すると、雪へのイメージが変わりませんか?
堰八アナ:夏に置くとちょっと涼しげに感じそうです~! おもしろい!
そのほかにもGPS情報をもとに除雪車の動きを可視化した映像など、札幌の冬の”今”を見つめ直すきっかけになる展示が並んでいます。
堰八アナ:雪はうっとうしいとばかり思っていましたけど、これからは積もった雪の断面についつい目が行ってしまいそうですね。「お、この雪壁はなかなかイケてる形をしてるぞ」って(笑)