2024.02.17

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建築・歴史・生物・美術・家庭科…どれからめぐる?春告魚・ニシンをたどる祝津旅

小樽の旬・ディープな情報を「”市民目線”でおもしろおかしく、真面目にお届け」しているウェブマガジン「小樽自身」から、選りすぐりの記事をお届けしています。

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2月はニシンが旬な季節。小樽とニシンについては、歴史的にも切っても切れない関係にあります。
今回は、ニシン漁で栄えた漁村集落の面影を今も残す「祝津エリア」をニシンに絞ってご紹介!
見て食べて楽しんで、様々な角度からニシンを満喫してくださいね♪

祝津エリアとは?

夏の祝津の様子

明治時代に最盛期を迎え、小樽に好景気をもたらしたニシン漁。
漁夫たちが暮らし、作業をしていたのが番屋と呼ばれる建物です。
祝津には今でもその番屋がいくつか残っており、ニシン漁で栄華を誇った網元の、贅沢な御殿や暮らしも垣間見ることができます。

祝津は車やバスで、小樽駅から15~20分程度で行ける好立地。
ニシンを楽しむにはうってつけの場所となりますので、これからご紹介していきます!

にしん御殿 小樽貴賓館(旧青山別邸)

まずご紹介するのが、「にしん御殿 小樽貴賓館(旧青山別邸)」
青山家は明治・大正を通じ、ニシン漁で巨万の富を築き上げました。
その三代目の政恵が17歳の時、山形県酒田市にある本間邸に魅せられ大正6年から6年半余りの歳月をかけ、お客様をお招きするために建てられたのが旧青山別邸です。

旧青山別邸は平成22年、国より登録有形文化財に指定されました。
約1500坪の敷地内に木造2階建てで建坪は190坪。家屋の中は6畳~15畳の部屋が18室、それぞれに趣が異なり、金に糸目をつけず建てられた創建101年目を迎えた豪邸です。

北海道屈指の美術豪邸を見て、ニシンで栄えた当時のことを思い馳せてはいかがでしょうか?

邸宅内の様子 ※旧青山別邸内は写真撮影はできませんのでご注意ください。

また、小樽貴賓館ではお食事処もあり、旬のおすすめメニューはニシン料理です。
脂の乗った一夜干身欠きニシンを厳選し、化学調味料は一切使わずに大釜でじっくり炊き上げます。料理長の熟達の技が引き出したニシン本来の旨さを、お重やおそばでお愉しみください。
(貴賓館売店ではニシンを購入することもできます。)

にしんお重 ニシンの甘露煮は口に入れるとほろりとくずれる軟らかさ。カニサラダと蓋物、香の物、味噌汁がついています。

にしんそば 北海道産そばとニシンの甘露煮の好相性が味わえます。

にしん御殿 小樽貴賓館(旧青山別邸)
住所:小樽市祝津3丁目63
TEL:0134-24-0024
ホームページ Instagram

小樽市 鰊御殿(※災害復旧工事のため現在休館中)

夏の小樽市鰊御殿

小樽市鰊御殿は、明治30年に積丹の泊村に建てられ、昭和33年に現在地へ移築復元したものです。移築後の昭和35年には「北海道有形文化財ニシン漁場建築」として、文化財に指定されました。
明治時代の原型をとどめており、華やかな往時を偲ぶ貴重な鰊漁場建築です。

屋内には、ニシン漁やニシン加工に使われた道具類をはじめ、ニシン番屋で生活していた人々の生活用具や記録VTR、写真など貴重な資料を多数展示しております。

小樽市鰊御殿
住所:小樽市祝津3-228
※2023年9月12日の大雨による土砂崩れにより、現在休館中となっております。最新の情報はこちらのホームページからご確認願います。

小樽通(おたるつう)

小樽観光協会が運営する「小樽通(おたるつう)」。 小樽のマチに精通した、おもてなしの心で伝える、暮らしと旅のメディアです。

https://otaru.gr.jp/

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