2024.02.01
暮らす—漫画の中には、野生動物との遭遇率だとか“近所”の距離感が違うとか、道民にとっては普通のことでも、改めて言われると「あ〜、そうなんだ」と納得させられる部分があって面白いのですが、読者のターゲットは決めていたのですか?
連載漫画とはいえ、一話完結で地域の情報をお伝えしているので、壁新聞のような感じで読んでもらえたらいいかなとは思っていました。地域の情報紙みたいなものを意識していて、どちらかというと道外に住んでいる人に向けて伝えたい内容だったのですが、道民のフォロワーさんも結構多くて、「北海道あるある」みたいなところに共感してもらえているのかなと。
—単なる「あるある」ではなくて、稚内や北海道を知らない人のために向けられた漫画だったのですね。
例えば地方移住を考えている人とか、都会の生活に疲弊している“内地の”人たちに、ちょっと読んでほしいなというのはありました。行き詰まったときに地方移住という選択肢もあるよ、っていう糸口になったらうれしいですね。「地方移住はいいぞ!」って上から言うわけではなく、「そういう生活もあるんだ〜」くらいな感じで思ってもらえて、なおかつ稚内に興味を持っていただけたらうれしいなと思っています。
—『しろまる最北日記』がきっかけで、稚内に移住した人や観光で来た人なんかはいますか?
詳しくは知りませんが、ときどきSNSなんかで「白丸さんの聖地に来ました!」という稚内の写真を投稿しているのを見かけます。
—「聖地巡礼」をテーマに卒論を書いた学生さんが、社会人になって自ら聖地をつくり出してしまったなんて、すごいですね! まさに漫画のような話です!
たまたまですけど、今後もそういうのが増えてくれるとすごくうれしいですね!
―改めて、最北端の街稚内の魅力や知ってもらいたいことはありますか?
やっぱり、すべてにおいてスケールが大きくて、雄大なスケール感の中にある地方都市というところが最大の魅力ですね。ドライブやアウトドアが好きな人には魅力的な土地だと思います。