2024.02.01
暮らす—会社員をしながら、漫画を描いている高木さん。大学時代は何を勉強していたのですか?
専攻は地理です。コンテンツツーリズムの研究をしていました。アニメの聖地巡礼とか、観光とサブカルチャーをミックスした町おこしとか、観光資源の発掘なんかを勉強していたんです。卒論は「聖地巡礼」でした。
漫画は完全な趣味で、稚内に来るまでは本格的に描いたことがありませんでした。
稚内に移住したら、自分のために使える時間がたっぷりできたので、漫画でも描いてみようかなと。
—『しろまる最北日記』を描こうと思ったきっかけは?
大学時代に研究していたように、アニメとか漫画とかサブカルチャーを使って地域の情報を発信してみたいなとは思っていたんです。稚内での暮らしで発見する面白いこととか、都会の人にはわからないこと、稚内の魅力みたいなことを、最初は普通にツイッター(現・X)で発信していたんですけど、キャラクターを設定し漫画にしたほうが同じツイッターに投稿しても反響がよかったんです。長く描くつもりはなかったのですが、結局120回くらい続いています。
あと、稚内で暮らしていると通勤時間もかかりませんし、のんびりしていて心にも余裕が生まれて、「そうだ、漫画でも描こうかな」なんていう気持ちになれるんです。
—『しろまる最北日記』を読むと、白丸あすかは淡々と稚内の暮らしをおもしろがっているというか、楽しんでいる印象を受けますが、高木さんは稚内暮らしの魅力をどう捉えていますか?
もともと車の運転が好きで、ドライブに出かけるのが趣味なんです。稚内だけでなく、北海道は道が広くてドライブするにはうってつけ。通勤にも車を使うのが当たり前で、先ほどもお伝えしたように、通勤時間が往復で15分もない。首都圏で生活していた学生時代より、社会人になってからのほうが、時間がたっぷりあるし、ストレスも少ないですね。
総合的には稚内の暮らしにすごく満足しています! 非常に暮らしやすいです。
稚内は人口が3万人ちょっとの街ですが、普段の日常生活にはまったく困りません。もともと北海道の生活基準を知床のウトロで学んできましたので、稚内はむしろ都会。冬は大雪や吹雪で大変なこともありますけど、覚悟はできていますので、稚内の暮らしに不満は一切ありません!
毎日、満員電車に揺られるような都会暮らしが苦手で、北海道の端っこに来ているので、本当に稚内の暮らしが気に入っています。