2024.01.12
出かける開演を告げるブザーが鳴ると、上映されたのはトム・ハンクス主演の映画「アポロ13」。
月面探査船アポロ13号爆発事故の実話を基に、絶望的な状況の宇宙飛行士たちが、力を合わせて地球への生還を目指す人間ドラマです。
宇宙産業を核にしたマチづくりを進める大樹町。
実は、星空も美しいことは意外に知られていません。
特別な方法で撮影すると、満天の星が浮かび上がってきました。
この星空も映画館の魅力です。
満天の星空と巨大スクリーン。
そして車の中という空間。
観覧した人の中には「まるでロケットの中にいるような感覚」「すごくいいマチだと思いました」と話していました。
「一夜限り」という映画館ですが、大樹町の黒川豊町長にはすでに次の構想も浮かんでいるようで…。
「火星から帰ってくるという内容の映画も面白いんじゃないか」
「僕は、探査機はやぶさのアニメ映画が好きなんですけどね」
と思わず期待を口にするほど、プロジェクトは大成功となりました。
そんな、「宇宙の映画館」のプロジェクトは、ある少女の一言がきっかけで始まりました。
少女との約束「宇宙のマチの巨大映画館」JAXA施設を初めて観光に利用する狙いとは【北海道・大樹町】
「おじさんが日本で一番大きな映画館を作るから」
約束をしたのは、吉田さんでした。
そしてこの日、待ちに待った映画を見に、その女の子がやってきたのだといいます。
上映後、女の子が「おじさん、ありがとう」と言ってくれたと吉田さんがうれしそうに教えてくれました。
地方の魅力づくりは「ないものねだり」ではなく、「あるもの探し」であることを映画館は教えてくれます。
文:HBC報道部
編集:Sitakke編集部あい
※掲載の内容は「今日ドキッ!」放送時(2023年1月12日)の情報に基づきます。
■漫画「宇宙兄弟」で人生が変わった。未経験から宇宙業界へ、”2%”の女性エンジニアからのメッセージ