aft色彩認定講師である筆者は、札幌市内のサロンで、一人ひとりの個性を伸ばすファッションを見つけるお手伝いをしています。
さて、サロンにお越しになるお客さまのお悩みで最も多いのが、「つい、黒ばかり選んでしまう」というもの。「よく着る服の色は、何色ですか?」というアンケートの結果、全体の53%を占めた“黒”が堂々の1位でした。(調査期間:2016年〜2020年、対象:30〜40代道内在住女性267人、筆者調べ)
黒を選ぶ背景として、「無難」「何色とでも合わせやすい」「着痩せしたい」という3つの意見が多く見られました。
でも、「もっと他の色の服を着て、ファッションを楽しみたい」というのが本音のはず。
それにも関わらず黒以外の色を選ばない理由は、「自分に何色が似合うかわからず、買う勇気が出ない」というものでした。
そんな「自分に似合う色がわからない」という方にオススメなのが、ボトムスで色を取り入れること。パンツやスカートなどのボトムスであれば、色の“顔映り”を気にする必要がないため、チャレンジしやすいのです。
しかも黒のパンツは少しでも古くなると、膝のあたりが白っぽく退色し、くたびれた印象になることもしばしば。
そこで今回は、つい黒ばかり選んでしまう方へ、黒以外のボトムスについてご紹介。“なりたい印象別”に解説していきます。
まずオススメしたいのは白。清潔感があり、黒と同じくどんな色とも相性がよい色です。ボトムスで白を取り入れるとアクティブな印象になり、はつらつとした雰囲気をまといたい方にピッタリ。また白は漂白できるため、子育て中のママにとっても強い味方です。
オフの日は、ボーダーと合わせて、マリンテイストを楽しんでみて。
また女子会では、ホワイトデニムにシャツワンピースを合わせて、カジュアルな中にもきちんと感を演出。膨張色の白であっても、シャツワンピースで気になる腰回りをカバーできます。
黒と同じくあらゆる色と相性がよいグレイ。さらにどんな色と組み合わせてもコントラストが優しく、エレガントな雰囲気を醸し出せます。
グレイはビジネスシーンでも大活躍。ブラウスと合わせて、オフィシャルな場でも使い回しOKです。
さらに2021年流行のメッシュトップスと合わせて、カジュアルにも着こなせます。
2021年夏に流行っているカラーパンツ。中でもオススメなのは緑です。パンデミックで心が不安定なときにも、安らぎを感じられるこの色がピッタリ。誘目性があまり高くない色のため、派手になりすぎず使いやすい色でもあります。
公園にお出かけするときは、トップスがシンプルなTシャツであっても、緑のカラーパンツだけで十分おしゃれに。
オフィスでは少し派手に思われる色も、ボトムスは机に隠れてしまうためさほど気になりません。シンプルに白いブラウスやシャツを合わせてもサマになります。
世界にはたくさんの色があふれています。ボトムスなら、顔映りを気にせずさまざまな色にチャレンジしやすいもの。気分のあがる色を積極的に使い、毎日のファッションを楽しみましょう。
文:山本よしみ(aft色彩認定講師/着こなし美人ナビゲーター)
サロンHP:Refined
Instagram:@refined.colorstyle
【画像】EKAKI / PIXTA(ピクスタ)