2023.12.31

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これからの未来を “生き抜く力”って?子どもたちの「プログラミング的思考」を応援!プログラミングコンテスト【イベントレポ】(北海道・木古内町)

雪の知らせが届き始めた11月中旬、北海道木古内町に熱い志を抱いた小中学生が集まっていました。
今年で第2回目の開催となる、「北海道小中学生プログラミングコンテスト」
子どもたちが自由な発想で、自らがプログラミングした作品を持ち寄り、プレゼンテーションを行うコンテストです。

北海道プログラミングコンテスト1

2020年から順次、「プログラミング教育」が小学校、中学校、高校で必修化されました。ねらいは、AIが台頭するこれからの時代に必要なプログラミング思考を育むことです。

「北海道小中学生プログラミングコンテスト」は、「プログラミング教育」を、未来を生きる子どもたちの“生き抜く力”を育むものとして盛り上げ、発想力や想像力豊かな子どもたちの挑戦を応援しようという目的のもと、開催されてました。

道内の小中学生から「力作」が揃いました!

コンテストでは、「Scratch(スクラッチ)」というプログラミングソフトで作られた作品を全道から募集しました。

北海道プログラミングコンテスト2

「Scratch(スクラッチ)」のイメージ

社会課題を解決するものや、想像力を生かしてつくられたゲームなど、自由な発想や動機でつくられた「あったらいいな」と思う作品がエントリーされました。道内各地から、およそ100作品の応募がありました。

11月11日(土)12日(日)に、木古内町で行われた最終審査会では、1次審査を通過した小学生17人、中学生8人が参加しました。大会の運営は、北海道内の大学生・専門学校生がサポートとして協力しています。

最優秀賞を目指し、小学生、中学生たちの熱い戦いが繰り広げられました。

北海道プログラミングコンテスト3

最終審査会を通過した、小学校・低学年の部(6組)

北海道プログラミングコンテスト4

最終審査会を通過した、小学校・高学年の部(11組)

発表の持ち時間は1人8分間(発表5分+質疑3分)で、発表スタイルは自由です。
「発想力・表現力・技術力」の3つの基準のもと、審査が進められました。

北海道プログラミングコンテスト5

1日目:堂々とした発表が印象的だった「小学生部門」

「絵をかくことを頑張った。(このあとの発表も)声を大きく言いたい」と話すのは、札幌から参加の小学1年生の三島昌(みしま・あきら)さん。

木古内町から参加した小学3年生の手塚琳太郎さんは、「(作品制作は、)考えたことがなかったことを考えてつくることが、楽しかった。(このあとの発表も)緊張せずに大きな声で頑張りたい」と力を込めます。

「小学生の部」審査会

審査会のようす

「小学生の部」の最終審査会では、落ちてくるコロッケをキャッチするゲームや、海洋ゴミをテーマにしたクイズやゲーム、アニメーションでAEDの仕様方法楽しく学ぶことができる救命ナビなど、ゲームで遊ぶだけでなく、勉強や社会の役に立つアイデアを盛り込んだ作品が揃いました。

作品の一部

小学生による堂々とした発表に、会場も大いに盛り上がりました。

「小学生部門」の結果は…

審査の結果、低学年の部は、モーションキャプチャーを活用した「だるまさんが転んだ」ができるゲームが最優秀賞に選ばれました。小学1年生の三島昌さんが手掛けた作品です。

小学校1年生の三島昌さん

高学年の部は、AEDの使い方など、緊急時に対応すべき手順を、かわいいアニメーションを用いながら、スマホでも読みやすく情報をまとめたソフトが最優秀賞に選ばれました。手掛けたのは、小学校4年生の三浦彩乃さんです。

小学4年生の三浦彩乃さん

選ばれた2人には、「マウスコンピューター」からノートパソコンが、さらに高学年の三浦さんには全国大会への切符が贈られました。

三浦さんは「まさか自分が呼ばれると思ってなかったので、びっくりしています。不便だなと思うことを、便利にする作品をこれからもいっぱい作っていきたいです」とこれからの意気込みを語ってくれました。

「北海道プログラミングコンテスト」の詳細はこちらから

2日目:ハイレベルのプレゼンテーションで会場を驚かせた「中学生部門」

2日目は、「中学生部門」の最終審査が行われました。
AIを活用し、言葉を覚えさせ対話を学習していくシステムや、北海道の地理を英語のクイズとして出題するゲームの開発など、大人顔負けの作品が揃い、審査員を驚かせました。

「中学生部門」の結果は…

審査の結果、「中学生の部」では、中学2年生の三島和(みしま・なごみ)さんの作品が最優秀賞に選ばれました。SNSに興味を持つ小学1年生の妹と、インターネット上で楽しくコミュニケーションをとることを目的に開発したというツールです。

中学2年生の三島和(みしま・なごみ)さん

三島さんの作品

文字上のチャットのやりとりだけではなく、あらかじめ音声を録音しておくことで、音声や拍手を用いてやりとりすることができます。レストランで料理のオーダーをする際のコミュニケーションツールとしても応用が可能で、「次の文化祭で実際にこのツールを導入してみたい」とのことです。

三島さんは、最優秀賞受賞の感想を次のように話してくれました。

「最優秀賞をいただけたことを本当に嬉しく思います。(受賞したコミュニケーションツールの開発では)伝えたいことを、まとめてどういう順番で伝えたらいいのか、どういう言葉で伝えたらわかりやすいのかを、事前に念入りに考えてつくりました」

プログラミング教育が持つ可能性について、期待を込める三島さん

「インターネット上の問題もそうですし、人間が関わることの問題っていろいろあるじゃないですか。それをプログラミングで解決したりすることもできるし、あとは、今ある社会問題を、プログラミングで作ったものによって、知ることもできると思います」

キラキラとした表情で、今後の可能性について話す姿がとても印象的でした。

***

変化の激しいデジタル社会において、“生き抜く力”として求められる、プログラミング的思考
固定概念にとらわれない自由なアイディアが数多く飛び出した今回のコンテストでは、どの参加者からも主体的に考え、問題解決に向けて行動しようとする姿勢が見られました。

そこには、新時代を生きる子どもたちの才能が、確かに育まれています。子どもたちのプログラミング的思考を育む教育を支援する取り組みは、まだ始まったばかりです。

「北海道プログラミングコンテスト」の詳細はこちらから

デジタルウインターキャンプin札幌参加者募集中

そんな「生き抜く力」を育むプログラミングを参加費無料で体験できるイベントが1月に開催されます。

デジタルウインターキャンプin札幌

◆実施日時
1/13(土)、14(日)、20(土)、21(日)
10:00~12:00/13:30~15:30

◆実施場所:札幌市中央区/新札幌
◆参加対象:小学1年生~中学2年生
◆内容 ※各コース定員10名
〇初心者コース/中級コース
 ビジュアルプログラミング言語で尾尻なる作品をつくろう!
〇AI・情報コース(中学生のみ)
 AI・情報リテラシーを高めよう!

◆申込締切
<先着順>定員になり次第締め切らせていただきます。

申し込みはこちらから

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Sitakke編集部

Sitakke編集部やパートナークリエイターによる独自記事をお届け。日常生活のお役立ち情報から、ホッと一息つきたいときのコラム記事など、北海道の女性の暮らしにそっと寄り添う情報をお届けできたらと思っています。

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