2024.01.19
暮らす映画も「ちゃんと怖く、ちゃんと怖くない」クマ描写でした。
原作ではさらに、「クマに出会ったら」の正しい行動が描かれたシーンもあり、NG行動のそばにはそれがなぜNGなのかがわかるような、クマの生態についての知識も書き込まれています。
そして、 「クマの正しい知識」を持つキャラクターが、生き抜くために活躍していきます。
私もふだんフィクションに触れて「クマの歯が違う」など特に気にしないですし、ただ笑ったり感動したりしながら楽しく読んでいました。
でも最後まで読んだとき、ハッと 「北海道の今に通じる、大切なメッセージがある!!」 と感じたのです。
アイヌ文化、歴史、スポットや名物…作品にはいろいろな北海道の要素が登場します。
そのひとつとして、ヒグマもアイヌ文化とつながりが濃く、歴史にも今にも深くかかわる要素です。
作品全体に込められた、「北海道への想い」があるからこそ、リアルさにこだわったのでは…。
アイヌをめぐっても、ヒグマをめぐっても、北海道では今も社会問題があります。
そんな今だからこそ、「アイヌの人々がつむいできたものは何だったのか」「北海道にとってのヒグマとは」を、漫画や映画を楽しみながら考えてみるのもいいな、と感じました。
そんな真面目な感想を持ったのも本当ですが、映画は
「このシーンカットしないんだ!!原作への愛を感じる!!!」
「キャラクターの再現度が高い!!ふだんの役者さんと顔つきからガラッと変わってる!!!役者さんってスゴイ!!メイクさんも衣装さんもカメラさんもスゴイ!!!」
などなど、単純に楽しんで観て、ナベ子編集長と大興奮で感動を語り合いました。
私もいつの間にか、「ゴールデンカムイ沼」にハマってしまったようです。
もっとどっぷりハマっているナベ子編集長の、一癖も二癖もある記事や、映画の情報は、特集「今こそ沼るッッ!ゴールデンカムイ愛」で読めます。
連載「クマさん、ここまでよ」
※掲載の内容は取材時(2023年)の情報に基づきます。