さらに、もう1枚。
オシドリは、全部で4羽いました。
つがいは、2羽の幼鳥を連れていたのです。
本来なら、すでに、南の越冬地に移動して、4羽で過ごしていたことでしょう。
池の氷は、寒さでどんどん広がり、もうじき、主食である〝水草〟を食べることも出来なくなるに違いありません。
近所にお住まいの方が、動物園や役所に、保護をしてほしいというお願いをしたそうですが、むずかしいと言われたそうです。
鳥インフルエンザの感染も可能性としては考えられるので、おそらく、そのような野鳥を動物園などに持ちこむのは、リスクが大きすぎるのでしょうし、傷ついているのは1羽のメスだけで、あとの3羽はケガをしていないので、捕まえようとしたら逃げて、バラバラになってしまうかも知れません。
25日の午前に、HBC報道部の貴田岡(きたおか)記者が取材に来てくれました。
公園には、@isobo さんもやって来て、案内をしてくれました。
池の片隅に、わずかに開いた水面には、寒さに強いマガモの親子と、オシドリの家族がいました。
寒さをものともせず、活発に活動するマガモの親子とは対照的に、オシドリの家族は、氷の上で寄りそって、ジッと寒さに耐えているかのように見えました。
このオシドリ一家のことが、25日放送のHBCテレビ「今日ドキッ!」でとりあげられました。
貴田岡記者によりますと、道の自然環境課の担当者は「相談が寄せられた場合は、聞き取りなどから状
況を確認し、保護ができるかどうか、総合的に判断する」と話しているということです。
また、オシドリの観察を続けている@isoboさんは「野鳥のためにも、くれぐれも、人がエサをあげない
で欲しい」と話しているということです。
もうすぐ、池は、すべて氷に覆われてしまい、水草などを食べることが出来なくなります。
氷の上に、エサをまいてあげたいとも考えますが、そのことは、カラスやキツネといった、オシドリの〝天敵〟を、呼び寄せてしまうことにつながります。
氷の上にたたずむオシドリの家族を見ていると、とっても切なく、胸がふさがる思いですが、何もしてあげることは出来ません。
取材の帰りに聞いたのですが、池に開いているわずかな水面は、どうやら公園の管理事務所の方が、氷を割って作ったものなのだそうです。
※2023年12月25日時点での情報です。
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文:インスタグラム「北海道3大かわいい動物」プロジェクト事務局 / ami_papa
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