2023.12.23
出かける「あれ?ここ作中で、鶴見中尉が杉元の頬に、小樽・新倉屋のお団子の串をぶっ刺したところじゃない!?」と、興奮気味のNちゃん。
ご名答!建物の内部は作中で、鶴見中尉が率いる「(旧陸軍)第七師団」の兵舎のモチーフとして描かれているようだ(2巻#16話、3巻#18話ほか、十話以上に登場)。
かと思いきや、外観は、元・網走監獄の囚人「都丹庵士(とに・あんじ)が屈斜路湖に構えるアジトのモチーフとして描かれていたり(13巻 #123話、#124話)、樺太編(21巻 #202話、#203話)で登場した建物の内部のモチーフとしても描かれていたりもするらしい。
あくまで、松井さん手作りの“聖地マップ”調べによるものだが、たしかにこれだけでも、相当な巻数に登場する。
マップを作るにあたり、付箋(ふせん)を何百枚も使うことになったというのもわかる!
「北海道という土地で、明治時代の建物がここまで残っているのは、そう数は多くない。
だから、一つの建物をいろんな角度から描くことで、作品内の多くのモチーフとしてフル活用したんじゃないかな」と、話す松井さん。
他にも、複数のモチーフとして描かれている建物はいっぱいあるんだとか。
訪れた際には、ぜひチェックしてみてほしい。
取材中、「ゴールデンカムイ」のグッズを手にした人をチラホラ見かけた。やはり作品の影響力は大きいのだろうか。
「ファンの方々が、いつ頃から訪れてくれるようになったかは、定かではないけども……
印象に残ってるのは、2018年に起きた胆振東部地震の直後かな。地震があったことで、道外からの観光客の数はどっと減ってしまってね。
キャンセルが続いたんだけど、作品のファンの人達は、変わらず来てくれたよ。ありがたかったね」と、松井さん。
今も、国内・国外から訪れるファンは絶えないという。
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