2023.12.23
出かける“入村”した私たちを迎えてくれたのは……
\ドンッ/
「わあああ色紙がいっぱいある!」と、開拓の村に初めて訪れたPちゃんは大興奮。
そう、管理棟の入り口には野田カムイ(※一部のファンの中での通称。原作者を神=カムイと崇めてこう呼ぶ)の色紙が。
さらには、元陸軍兵の主人公・杉元佐一と、アイヌの娘・アシリパ(正しくは「リ」は小文字)のアニメ版声優を務めた二人の色紙も飾ってあるのです。
「直筆サインってのはさぁ、何度見てもいいよね……」と、写真を撮りまくるNちゃんと私。
さらに注目すべきは、色紙の近くにある壁!
作品内に登場した建築物の一覧が、マップとして貼ってあるんです!まさに “聖地マップ”!
う~ん、たまりません。
「ふむふむ。杉元が蕎麦を食べていたのはこのお店で、この教会は鶴見中尉がアシリパさんと会話していた建物なのね」と、
無料配布されているマップを見ながら歩きはじめると……
???:「そのマップ、私が作ったんですよ」
声をかけてくれたのは、北海道歴史文化財団の職員・松井則彰(まつい・のりあき)さん。
開拓の村の運営や、広報を担当している松井さんに、村の見どころについて、いろいろ教えて頂きます!
「私、この村には初めて来たんですけど……こんなに広い敷地だとは思いませんでした!」と、Pちゃん。
「そうそう、結構広いのよ。ウチ(開拓の村)の敷地は、札幌ドーム10個分くらいの広さでね。52棟の建物があって、そのうちの多くが『ゴールデンカムイ』の漫画にモチーフとして登場するんです」と、松井さん。
松井さんが作ったという“聖地マップ”を見てみると、52棟中、34棟がモチーフとして作品内に登場。
なんと 半分以上が“聖地” ということになる。それゆえに、マップ作りは「気の遠くなるような作業」だったらしい。
「単行本を読みながら、ウチの建物がモチーフになってるところに付箋(ふせん)を付けながら作業してたんだけど……
結果的に、何百枚も付箋(ふせん)が無くなったよ(笑)」
31巻中28巻に、施設内の建物が出てきたことにビックリしたという松井さん。
さらに驚いたのは、作品内では、一つの建物が異なる様々なモチーフとして描かれていたことなんだとか。
たとえば、こちらの「旧松橋家住宅」。史実では、明治初期に秋田県から札幌に移住し、農業と土地会社経営に従事した「松橋家」という一家が、居住していた住宅を復元していたもの。
内部を見てみると……
■「ゴールデンカムイ」の次は“アイスホッケー”!? 知識ゼロな私が試合を初観戦してビックリしたこと【10選】