2023.12.08
出かける「新さっぽろ」は1970年代から、札幌の副都心として開発が始まりました。
しかし、ここ5年をみても、新札幌を含む厚別区の人口は減り続け、65歳以上の高齢者の割合が高まっています。
今回の再開発プロジェクト「マールク新さっぽろ」は商業施設や病院、マンションの建設のほか、地域の外から訪れる交流人口を増やそうと大学や専門学校、ホテルを誘致しました。
7月にオープンしたホテルは、利用客が予想以上に多かったと話します。
特に、北海道博物館や、北広島のエスコンフィールドについての問い合わせが毎日のようにありました。
駅や商業施設に、通路で直結しているのもアピールポイントです。
都市開発に詳しい北海商科大学商学部の池ノ上真一教授は、今後の新さっぽろについて、ボールパークができた北広島市や、ラピダスが進出する千歳市に近い利点を生かした街づくりのビジョンを持つべきだと指摘します。
例えば、ラピダスの従業員が北海道に移り住むことになった場合。
札幌の都心よりも、新さっぽろの方が、千歳からのアクセス面から考えても連携を結びやすい立地環境といえます。
「新たな北海道の町のあり方とつながっていくことによって、北海道を形成する一つの重要な都市として、生まれ変わる・成長する可能性がある」と池ノ上教授は期待を寄せます。
新さっぽろでは、市営住宅跡地の再開発が5年ほど前から進んできました。
この再開発プロジェクトは「マールク新さっぽろ」と名付けられ、BiVi新さっぽろと分譲マンション、医療機関、ホテルが連絡通路で結ばれました。
また近くには大学と専門学校も開校しています。
池ノ上教授も触れていましたが、新さっぽろから苫小牧市にかけて大きなプロジェクトが目白押しです。
北広島市ではボールパークが開業。今後、千歳市にラピダスの半導体工場、苫小牧にソフトバンクのデーターセンターができます。
再開発が完了した新さっぽろ、今後どんな人の流れを生み、どう発展していくのか注目です。
文:HBC報道部
編集:Sitakke編集部あい
※掲載の内容は「今日ドキッ!」放送時(2023年11月28日)の情報に基づきます。
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