2021.08.03

出かける

ニセコの自然を安全に楽しむ!キタキツネと共存するスキー場の取り組み

倶知安町のスキー場「ニセコマウンテンリゾート グラン・ヒラフ」。
ゲレンデ内で花を見るなど、夏も楽しめるスポットです。

ニセコグラン・ヒラフでは、ニセコの豊かな自然を持続可能なかたちで楽しめるよう、キタキツネにつく寄生虫「エキノコックス」の駆除活動をしています。

エキノコックス症とは

主にキタキツネの腸の中に住みついた寄生虫「エキノコックス」が生んだ卵は、キツネのフンに混ざり体外に排出されます。
そのフンに汚染された水や山菜などを経由して、人の体内にエキノコックスの卵が入り、肝臓に寄生しておこる病気がエキノコックス症です。
感染してから症状が出るまで数年~10数年かかることもある病気です。

キツネのエサでエキノコックス症対策

ニセコグラン・ヒラフでは、ニセコの豊かな生態系と自然の中での安心安全な滞在を提供するため、2008年からエキノコックスの駆除に取り組んでいます。

使うのは、「ベイト」と呼ばれる、エキノコックス駆除剤を入れたエサ。

5月から11月まで毎月1回、スキー場ゲレンデや、隣接する「ホテルニセコアルペン」周辺などにベイトをまきます。
キタキツネがベイトを食べることで、お腹の中のエキノコックスが駆除されます。
この活動を通して、人への感染源となるエキノコックスの卵が、キツネの体の外に出ないようにしているのです。

目指すのは、キタキツネとの共存
国連サミットで採択された「持続可能な開発目標(SDGs)」のうち、目標15の「陸の豊かさも守ろう」の達成につながる活動として取り組まれています。

夏のニセコの楽しみ方

スキー場オフィシャルホテル「ホテルニセコアルペン」を拠点に、夏のニセコグラン・ヒラフのゲレンデ内を歩けば、たくさんの花を見ることができます。

スキー場のゲレンデは、夏の間、この山域では少し珍しい、山の中の「草原」となります。そのような環境を好む植物たちがやってきて、多くの花を咲かせているのです。

標高が800mを越えたあたりからは、生育環境が厳しいため、比較的外来種が少なくなります。そのため、本来この地域で見られる自生の植物の、見事な花畑が広がります。

ホテルニセコアルペンからニセコアンヌプリ山頂への登山ルートは、出発点から山頂までの標高差がちょうど1000mほど。
眼前にそびえる羊蹄山の眺望だけでなく、ふもとを出発して山頂に近づくにつれ、生えている植物に大きな違いが見られるのも大きな魅力です。
やや健脚向けのコースではありますが、花に注目しながらの登山がオススメです。

ニセコマウンテンリゾート グラン・ヒラフ (https://www.grand-hirafu.jp/)
ホテルニセコアルペン (https://www.hotel-nisekoalpen.jp/)

【参考】
ニセコの生態系を守り、自然との共生を目指しエキノコックス駆除活動を実施-PR TIMES
(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000162.000055787.html)

※掲載の内容はプレスリリース掲載日の情報に基づきます。内容の変更が発生する場合がありますので、最新の情報は各所にお問い合わせください。

文:Sitakke編集部 IKU

Sitakke編集部

Sitakke編集部やパートナークリエイターによる独自記事をお届け。日常生活のお役立ち情報から、ホッと一息つきたいときのコラム記事など、北海道の女性の暮らしにそっと寄り添う情報をお届けできたらと思っています。

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