「マリトッツォ」にピンとくる人はなかなかのツウ。首都圏や道内は札幌圏を中心に人気が高まる、今注目のスイーツだ。ブリオッシュ生地のパンに生クリームを挟んだイタリアの伝統スイーツで、朝食でカフェオレなどと一緒に親しまれている。
これを十勝の食材で表現したのが、日ごろから芽室や十勝の素材にこだわるパンを作る旭屋の社長・中島将好さん。生地は水を一切使わず、芽室産の小麦と、十勝の牛乳や卵、たっぷりのバターで焼き上げ、乳脂肪分40%の風味豊かな生クリームをたっぷり挟んだ。味は〈プレーン〉と〈あずき〉の2種。小豆を選んだのは、コロナ禍で需要が落ち込む小豆を少しでも食べて欲しいという優しさから。
全量の60%をバターが占めるリッチな生地は香り高く、ミルク感いっぱいのふわふわの生クリームと一緒にほお張ると思わず、「ボーノ!」と言ってしまいそう。「次はスイートコーンなどの野菜を使って挑戦したいです」と中島さん。夏は冷やして食べるのもお薦めだ。
<旭屋>
芽室町東1条3丁目18
Tel:0155・62・2950
営:10時~18時30分
休:日・月曜
〈マリトッツォ〉はプレーン(奥)200円、あずき230円。直径10cmほどあり、ボリューム満点
◆おでかけスイーツ部
十勝のスイーツを求めて、Chai編集部が各店を訪問する連載企画です。
※フリーマガジン「Chai」2021年7月号より。
※撮影/辰巳勲。写真の無断転用は禁じます。