小麦や大麦、ジャガイモ、エゾヤマザクラ。大地の恵みたっぷりのユニークなビールには、町への誇りがぎっしり! 小瓶でテイクアウトできるビールも多いので、手土産としてもお薦めです。
旅の一場面に、ビールを―。帯広市内のホテルヌプカを訪れる人に向けて作られたビールは、ホテルを創業した一人で帯広市出身の柏尾哲哉さんが、ブルワリーの町として名高いアメリカのポートランドを訪れたことから始まった。ホテルには旅人や地域の人が集い、楽しい時間のそばにはクラフトビール。そんな町づくりをヌプカの総支配人・坂口琴美さんと共に夢見て、2016年、ホテルの開業に合わせ、ビールも産声を上げた。
510円はホテル内で楽しんだり、専用ボックスで持ち帰ることができる。
写真はビール1本+オリジナルグラス1個、専用ボックス入りで1,340円
ビールは、地ビール製造のアウグスビール(東京)の技術者の力を借りて試行錯誤。十河文英さんの紹介で、もともと士幌の農産物を使ったビールづくりに挑んでいた農業者「士幌地ビール研究会」(岡田智明会長)と知り合い、士幌産大麦麦芽100%のビールが完成した。「低温で熟成し、静かだが華やかな味わい。今後も農家の皆さんと外の世界をつなぎたい。地元の人も楽しんで」と坂口さん。ビールが結ぶ町づくりは、始まったばかりだ。
十勝の地図を表現し、チームヤムヤム(中札内)が描いた
HOTEL NUPKA(ヌプカ)
帯広市西2条南10丁目20-3
Tel:0155・20・2600
営:通常7時~23時(LO20時)
※新型コロナウイルス感染拡大 防止のため、営業時間が変わる場合あり
藤丸、にたいら酒店、久楽屋、セイコーマートの一部でも販売
※フリーマガジン「Chai」2021年7月号より。
※撮影/辻博希。写真の無断転用は禁じます。