今年の雪虫はすごかったですね。通勤中、車の中からは雪が降っているのかと見間違うくらいで、外を歩くと無地のジャケットがドット柄に変わりました。筆者の住む旭川だけかと思ったら、札幌は吹雪に見えるほどの数。この時期、グレーの空と相まって雪の降り始めは憂鬱になるところですが、今年だけは雪が降り雪虫を見なくなってホッとしています。
2023年も12月を残すだけとなりました。1年間のお金の流れはいかがでしたか。去年よりお金を貯められたでしょうか? 今回は、ファイナンシャルプランナーの筆者が年末年始のお金の使い方について触れていきたいと思います。
年末年始は、ボーナスや年末調整など、普段の月より収入が増える方も多いでしょう。支出についても、クリスマスや大晦日、正月といったイベントが増えることなどから、感覚的に増えると認識している方も多いと思います。実際に年末年始の支出は増加しているのでしょうか?
総務省統計局の『家計調査報告(家計収支編)』によると、2人以上の世帯における2022年12月分の消費支出は、1世帯当たり328,114円。2022年の月間消費支出の平均である290,865円と比較すると、4万円ほど多くなっています。
ちなみに、2022年1月分の消費支出は1世帯当たり287,801円で、前年(2021年)の月間消費支出の平均である279,024円よりも多くなっています。この統計からも、年末年始の消費額は増えていることがわかります。
年末年始で多くお金が使われている品目としては、食料、教養娯楽関係費、贈与金、住居費、旅行などがあります。年末年始には大人数での食事など、人が集まる機会が増えます。スーパーなどでは、お正月が近づくと特設コーナーができ、普段食べている物もお正月価格となり、値段が上がりますよね。
「クリスマスや年末年始だから慣例で食べないと!」と思わされる食材もありますから、通常より食べ物の購入にお金がかかることは容易に想像できます。
教育娯楽関係費はクリスマスプレゼント、贈与金はお年玉、住居費は年末の大掃除に伴う修繕や買い替え、旅行は年末年始の休みを利用した帰省やまとまった休みを取得しての旅行などが考えられます。毎年、陸路や空路で移動する方々の中継やインタビューを目にしますよね。