2023.12.11
食べる訪れたのは、札幌のNPO法人「Kacotam」が、子どもたちへの学習支援(※)をしている拠点のひとつ「へるすたでぃ」。
地下鉄南北線・麻生駅のすぐ近くにあります。
この拠点では、勉強の前か後に、食事の時間があります。
石狩の藤女子大学で栄養学を学ぶ4年生が、ゼミの活動として、自分たちで考えて作っているメニュー。
その日のメニューで使った食材の栄養についてのクイズなど、学生たちによる「食育」の時間もあります。
今回は、この食事提供を担当する藤女子大学の3人にお話を聞きました。
これまでに子どもたちに作ったメニューの中で、「日常」でも楽しめて、「災害時」も作れるレシピがあるといいます。
宮崎県の郷土料理・冷や汁。子どもたちへの「食育」のため、郷土料理を紹介したいと思って作ったメニューだそう。
そのレシピを教えてくれました。(栄養成分も計算しているところが、さすが!)
学生ライター・いーがんが、実際に作ってみました。
・缶を活用して、火を使わず作れる!
・サバと野菜を入れることで、「食べる汁もの」として栄養がとれる!
・サバはタンパク質とDHA、エネルギーになる脂質がとれる!
・サバ缶だと骨ごと食べるので、カルシウムもとれる!
・サラサラ食べやすい!
【だし汁】
・水:360グラム
・顆粒だし:小さじ1
【具材】
・サバの水煮缶…サバの身:1/2缶、汁:大さじ1
・もめんどうふ:1/3丁
・きゅうり:1/3本
・しそ:3枚
(オクラやミョウガを入れてもおいしい)
【調味料】
・みそ:大さじ1と1/2
・ねりごま:大さじ2
・ごま:適量
・エネルギー:180キロカロリー
・たんぱく質:11.3グラム
・脂質:12.1グラム
・炭水化物:1.6グラム
・食物繊維:2.5グラム
・食塩相当量:1.8グラム
①もめんどうふをちぎる
②きゅうりは薄切りにして塩でもみ、しんなりしたら水で洗って、手でしっかり絞る
③しそは千切りにする
④サバをフォークでつぶす
⑤調味料を合わせて、だし汁を少しずつ加えて溶かす
⑥具材とだし汁をすべて器に入れる
(平常時は、とうふは水切りのため、キッチンペーパーで包んで耐熱皿に入れ、ラップをかけて500ワットのレンジで1分半加熱すると、よりおいしい)
学習支援に来ていたボランティアの大人たちには、大好評のメニューだったといいます。
(正直、子どもたちにはあんまりだったそう…でも、そうした経験で子どもの味覚を知ることも将来につながる学びになると話していました。)
いーがんは、作ってみた感想として、「火を使わないので、料理中も汗ばんでくるような暑い夏にぴったりだと思いました!きゅうりを切るときはスライサー、しその葉を切るときはキッチンバサミを使えばもっと楽にできちゃいます!」と話します。
食べてみると、「練りごまがまろやかな味にしてくれて、サバのくさみも気にならずおいしかったです!おしゃれな和風カフェで雑穀米と一緒に出てきそうなメニューで、宮崎県民ではない私にとっては特別感がありました」と話していました。