2021年6月、十勝の芽室町にある認可保育施設で
1歳の男の子が給食のパンをのどに詰まらせ、救急搬送されました。
食べ物をのどに詰まらせやすい子ども…
命を守るためには?
厚生労働省の人口動態調査によると、2014年から2019年までの6年間に、14歳以下の子ども80人が食べ物で窒息し、亡くなりました。
そのうち9割が、5歳以下の子どもです。
日本小児科学会によると…
⚠食べる力
生後半年ごろ…飲み込むだけで、舌や歯ぐきで噛んだりつぶしたりはできない
1歳半以降…前歯でかじり取ったり奥歯ですりつぶしたりできるようになる
3歳ごろ…乳歯が完成するも、噛む力が弱いので丸飲みするリスクがある
⚠咳をする力
子どもは気管に入りそうになったものを、うまく咳で押し返せない
⚠食べるときの行動
子どもは走り回りながら食べたり、何個もほおばったりすることがある
⚠丸いもの・つるっとしたもの
表面がなめらかだと、ふとしたときにのどに入ってしまう
たとえば…ブドウ、カップゼリー、ソーセージ、あめ、ピーナッツ
⚠粘着性が高いもの
よく噛まずに詰め込むと、大きなかたまりのまま、のどに入ってしまう
たとえば…パン、米、もち、焼き芋
⚠噛みきりにくいもの
十分小さくできないまま、のどに入ってしまう
たとえば…生のにんじん、リンゴ、エビ、肉、きのこ、グミ
・子どもの月齢に合った食べ物をあげる
・食べるときは食事に集中させる
・小さく切ってからあげる
・ひとくちの量を守って詰め込まない
・よく噛む
などに気を付けましょう!
のどに詰まると、たった数分で呼吸が止まってしまう可能性があります。
もしものときは、すぐに119番通報をして、応急処置をしましょう。
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