2023.11.12
深める札幌市の動物愛護管理センター「あいまるさっぽろ」が11月13日にオープンします。
ケージにいるのは、多頭飼育崩壊の中で保護されたネコたちです。
新たな飼い主との出会いを待っています。
連載「じぶんごとニュース」
このネコたちが今暮らすのは、11月1日にお披露目された、札幌市動物愛護管理センター「あいまるさっぽろ」。
これまで市内2カ所に分散していた「動物管理センター」の機能を一つにまとめ、保護や譲渡だけでなく、動物愛護を市民と一緒に考える拠点にしようと、新設されました。
まーるい形で木材がふんだんに使われているあたたかみのある建物は、エントランスから明るく、吹き抜けが開放的です。
「あいまる」の愛称も、「愛」と「アニマル」を組み合わせたもので、動物たちが幸せに包まれるようにという思いが込められています。
施設では、保護された動物をただ収容するだけではありません。
これまで課題になってきた健康管理も充実させるため、レントゲン室や処置室も設置されました。
譲渡が決まれば、あいまるの中で避妊去勢手術を行うことができ、「命に責任をもつ」正しい譲渡を、スムーズに進めることができます。
一方で、今までの施設にあった「殺処分を行う部屋」はここにはありません。
もう何年も、安楽死目的以外の殺処分は行ってきていませんが、その場所自体も作らず、「次につなげる」ための施設になっています。
また、ネコたちがのびのび過ごせるように「あそび場」も作られました。
これまでは、ケージの中で生活していたネコたちが、のびのび過ごせることで、健やかにいられるのはもちろんですが、もうひとつ目的が。
訪れた人が、こうして遊ぶ様子をみることで「おうち」でのネコの姿を想像しやすくなるという意図もあるんです。
ネコの多頭飼育は現状多く、ここでは、生育環境やしつけに問題がある犬やネコも少なくないといいます。
ここが、以前の動物管理センターよりも、快適であることは間違いありませんが、1頭1頭が、しっかりと「家族」として目をかけてもらえる「次のおうち」へとつながって、家庭で暮らせることがより幸せなはず。
千葉司所長は、「動物たちにとっても幸せであるのと同時に、飼い主にとっても幸せになれるような橋渡しができる施設になれば」とその思いを話していました。
「あいまるさっぽろ」は11月13日にオープンし、今後は市民向けに、正しい飼い方や動物のお迎えのしかたについての講座やイベントも開いていくということです。
連載「じぶんごとニュース」
文:HBC報道部
編集:Sitakke編集部あい
※掲載の内容は「今日ドキッ!」放送時(2023年11月1日)の情報に基づきます。
■愛称は「タオ」北海道初のゾウの赤ちゃん 体重は2倍!丸太遊びがお気に入り♡【札幌・円山動物園】