2023.11.11
深める診療所で開かれた文化祭。
子どもたちの前で手品を披露する1人の女性。
この女性の隣にいる母親は、以前は寝たきりの状態でした。
「ファミリークリニックに何かお返ししたくて来た。先生が生かしてくれた」
松田医師の訪問診療によって、外出できるまでに回復しました。
女性の母親は、「本当にいい先生。何にも言わなくても、1から10までわかってくれる」と話します。
普段なかなか外に出ることができない患者や高齢者が、文化祭をきっかけに診療所を訪れて、地域と接点を持つ。
地域全体の予防医療につなげることが、松田医師のねらいです。
「純粋に話をすることが楽しいとか、そういう人としての感覚はすごく大事だなと思っていて。地域に溶け込んで、みんなの力になれたり、なられたりとかしてたらいいのかなって思います」
松田医師は、文化祭の企画だけでなく、普段から診療所の前でカフェを開いたりと、地域との交流を深めています。
「病気についての知識だけでなく、患者のふだんの生活や人となりを知っておかなければ、いざというとき、患者にとって最善の判断ができない」と話していました。
連載「じぶんごとニュース」
文:HBC報道部
編集:Sitakke編集部IKU
※掲載の内容は「今日ドキッ!」での放送時(2023年10月25日)の情報に基づきます。
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