2023.11.11

深める

「体の不調、何科にかかればいいのかわからない…」そんな悩みに寄り添う“家庭医”が、祭りを開く理由

ある日の診察室です。

松田医師「今日はどうされました?」
95歳の女性「息がつらい」

95歳の女性と、66歳の娘です。
去年の春ごろから、週末になると女性が「胸が苦しい」と訴えるようになりました。

女性の娘(66)「救急車呼ぶぐらい苦しいって訴えるものですから」
松田医師「胸が苦しくなって?」
女性の娘(66)「検査していただくんですけど、何ともないと」

去年春、30年間通っていたかかりつけ医が閉院。
直後から、女性は体調不良を訴えるようになりました。

複数の病院を受診しましたが、原因はわかりません。

松田医師「月曜日のデイサービスのときは元気なんですね。だんだんそこから少し、元気がなくなってしまうっていう。なるほどなるほど」

松田医師は、病院の血液検査の結果だけでなく、女性の普段の生活から不調の原因を探ります。

診察を続けると、検査結果には表れない悩みが…

95歳の女性「この子(娘)はね、すごく朗らかで、だけど私はね…助かりますよね」
松田医師「そっか、娘さんにちょっとご迷惑かけちゃってるなっていうふうに思っちゃうんだね」
95歳の女性「なんか、やっぱり長生きするもんじゃないって思っちゃうの、この頃」
松田医師「人と話をすることが楽しいっていうこともあるし、デイサービスをちょっと増やすと、胸の方も症状良くなってくるかもしれないですけどね」

普段の生活や環境などを丁寧に聴き取り、どんなことでも相談できるよう患者と関係性を築きます。

女性の娘(66)「先生、また来てもいいですか」
松田医師「全然大丈夫ですよ」

Sitakke編集部

Sitakke編集部やパートナークリエイターによる独自記事をお届け。日常生活のお役立ち情報から、ホッと一息つきたいときのコラム記事など、北海道の女性の暮らしにそっと寄り添う情報をお届けできたらと思っています。

この記事のキーワードはこちら

SNSでシェアする

  • X
  • facebook
  • line

編集部ひと押し

あなたへおすすめ

エリアで記事を探す

FOLLOW US

  • X