2023.11.10

みがく

過ぎ去ってしまう日常の中にも”物語”はある。「演劇」が私たちに教えてくれたこと

皆さんこんにちは!普段はHBCラジオで、平日のリポーターと「アニメロティック 第2期」という番組を担当しております。タカサキこと、高橋咲希と申します。

なぜ私がこの度、筆を執らせて頂いたのかと言いますと、
"札幌演劇の魅力をもっと色んな人に知って欲しい〜〜〜!" と思ったからです。

もともと、市内の小劇場で上演される作品を観劇するのが好きだった私。
好きが高じて、昨年秋から札幌の劇団・弦巻楽団の「演技講座」に参加し、
今年の7月からは、弦巻楽団の劇団員となりました。

舞台に立つ筆者。こんな感じでやっております!(弦巻楽団演技講座 今年3月の発表公演『ヴェニスの商人』より。)

演劇を始めたことで、仕事やプライベートとも異なる、もう一つ”サードプレエイス”のような場所を見つけられて、より生き生きとした毎日を送ることができるようになった気がします。

しかし、趣味で演劇をやっている、というと「札幌に劇団なんてあるの?」「演劇はどこでやってるの?」と聞かれることがあります。

こんなに面白い劇団が沢山あるのに!ともどかしく思うこともしばしば。劇団員になった今、そんな気持ちが日々強くなっています。

今回は、演劇の魅力を様々な観点から発信すべく、“演劇”の魅力にはまった主婦 の方にインタビューをしました。

“演じる側”の経験は決して多くなかった彼女。
「演技講座」を通し、どんな変化が彼女に訪れたのでしょうか?

お話いただいたのは、私と同じく、昨年から「演技講座」に参加している阿部藍子さんです。

演じることを通し、他人と通じ合えることの素晴らしさを体感

阿部藍子さん

演劇を始めたきっかけは?

もともと、観劇が好きだったんです。東京で大学院を修了して、一般企業に勤めてからは週1~2回くらいのペースで演劇を観ていました。

2020年にコロナウイルスが流行して、様々な公演がストップしてしまって。この状況が続いて、観劇の値段がどんどん上がっていったりしたら「自分がおばあちゃんになった頃、何か演劇に携わっていないとお芝居が観られなくなるかも!」と危機感を持ったのがきっかけです。

ずっと好きだった東京の劇団の研究生として演劇に関わり始めて、2022年にシェイクスピアの「ハムレット」で初舞台に立ちました。演じる役を通し、他人と通じ合える素晴らしさを体感して、お芝居することの魅力にどっぷりとハマりました。

弦巻楽団や演技講座との出会いは何だったんでしょう?

東京で務めていた会社がリモートワークになったタイミングで、夫と娘、家族三人での移住先を探していました。札幌を選んだ理由は、何よりご飯の美味しい場所が良かったのと、私の初舞台を観てくださったお客様が「札幌の弦巻楽団が上演していたシェイクスピアと近しいものを感じた」と言ってくださったことが後押しになり、札幌を選びました。

札幌に住み始めて、弦巻楽団では、中学生以上なら演劇未経験でも受講出来る「演技講座」をやっていると知り、そこでシェイクスピアの作品に取り組めるという事だったので、飛び込んでみたんです。

Sitakke編集部

Sitakke編集部やパートナークリエイターによる独自記事をお届け。日常生活のお役立ち情報から、ホッと一息つきたいときのコラム記事など、北海道の女性の暮らしにそっと寄り添う情報をお届けできたらと思っています。

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