小樽Museオーナーの米澤さんは鳥取県出身。小樽との出会いは、京都で大学生活を送っていた時分、趣味のバイクで福井県を訪れた際であったと言います。敦賀と小樽を結ぶフェリーのポスターを目にし、《この船を乗った先には外国のような世界が広がっているんだ》…と、小樽に魅了された当時を振り返ってくださいました。
程なくして北海道へ移住された米澤さんは、すぐさま小樽を訪れたと言います。中でも北一ホールへ足を踏み入れた際のランプの景色や香りの感激は今でも鮮明に覚えているそうです。
そんな米澤さんが料理の道を歩み始めたのは1999年のこと。ご婦人のご両親が営む洞爺湖のペンション『しずく』にて、お義父様の作る料理に惚れ込んだことがきっかけ。この味を宿泊者だけではなく、より多くの方に広めたいとの思いをから、厳しい修行を経て2001年にレストラン&ペンションとして料理単独での提供も始められました。
そして2009年、念願の地となる小樽で『小樽Muse』をオープン。その土地ならではの雰囲気を感じられる空間にしたいとの思いが詰め込まれたお店は、往年のファンはもとより、地元民、観光客からも愛されています。
お店のイチオシはこだわり抜かれたデミグラスソースを使用したメニューの数々。中でも熟成煮込みハンバーグステーキ、熟成デミグラスソースのチーズオムライスは絶対に外せません!そして洋食屋と言えば海老フライ。
今回はそれらを同時に楽しめるMuseスペシャルコンボと、洋食屋セットAをチョイス!
日本で食べるデミグラスソースとは…という出発点から、試行錯誤の末8年もの歳月を経て完成したこだわりのデミグラスソースを存分に味わいましょう!
最初に提供されたスープはマイタケとブナシメジの奥深さと共に、華やかなパセリの香りが口いっぱいに広がります。
コクと深みのあるデミグラスソースの重厚さから一転、どこか懐かしさを感じる優しい味わいへと変化。洋食ならではのリッチさと家庭のぬくもりが同居しているかのようです。
長年のファンが愛してやまない味の秘密はこんなところにも隠されているのかもしれません。
瀬棚町モリガキ農園の地鶏卵をふんだんに使用。トロトロに仕上げられた卵の下にはチーズがトッピング。
そしてデミグラスソースを纏ったライスに入っているのは、なんとチキンではなくベーコン!豊かな香りが全体にアクセントをもたらしています。
海老フライは衣のサクサク感とは対照的に、海老はとても弾力がありジューシー。ソースは3種類から選択出来ますが、今回は一番人気のレギュラータルタルをオーダー。素材の風味を大切にし、主役の海老フライを引き立たせるやわらか口当たりです。
ひんやりとした2つの異なる甘さでの締め括り。最後の心遣いがとても嬉しい一品です♪
最後に米澤さんよりお客様へのメッセージをいただきました!
小樽は西洋の文化がいち早く入ってきた土地です。それは同時に洋食の文化の先駆け的存在にもなっていたはずです。小樽と言えばお寿司のイメージですが、その次は是非洋食も頼んでみて欲しいと思います。小樽の魅力にマッチし、来て良かったと思っていただける洋食店を目指し、今後も精進していきますので、足を運んでいただけたら嬉しいです。
皆さんもぬくもり溢れる小樽の洋食を是非召し上がってみてはいかがでしょうか♪
小樽Muse
【住所】北海道小樽市稲穂1-11-7
【電話】0134-31-6300
【営業時間】
ランチ :11:00~14:30(L.O. 14:00)
ディナー:17:00~21:00(L.O. 20:00)
【定休日】毎週月曜日(祝日の場合は翌火曜日に振替)
【駐車場】専用駐車場・提携駐車場有り(詳細はこちらをご確認ください)。
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