2023.10.29
暮らす道内外で民泊の運営などを手掛けるマッシブサッポロでは、去年12月以降、コロナ禍で落ち込んだ宿泊客が、本格的に回復しているといいます。
川村健治社長は「2月以外は2023年のほうが2019年よりも多くのお客様に来ていただいている」と話します。
道内では、2020年に1割以下まで減った民泊の宿泊者数。
今年4月から7月には、宿泊者数が6万人を超え、コロナ前の6割ほどまで回復しています。
川村社長によると、その大きな理由が…。
「コロナ以前においては、お客様は9割がインバウンドで、日本人は1割程度でした。今は日本人が4割ぐらい。日本人のお客様がこの民泊サービスに宿泊する魅力やメリット、そういったものに気づいていただけて国内のマーケットが分厚くなってきている」
この夏、札幌市では観光需要の高まりもあり、ホテルなどの宿泊料金が高騰。
このため、外国人だけではなく、民泊を利用する日本人が増えているんです。
実際にコロナ前と比べると、道内で、今年6月と7月に民泊を利用した日本人は、1.6倍以上に増えています。
また、価格も魅力のひとつです。
取材したこちらの部屋の場合、時期にもよりますが、価格は1泊1人6000円台から1万円台。
周辺のホテルより2~3割安く泊まれるということです。
さらに最近増えているのが、「新たに民泊を始めたい」という問い合わせです。
川村社長は、「非常に増えています。コロナ期間中は1か月を通じても、問い合わせは1件もあるかないか。今で言うと1日に数件来ている」と話します。
相続した物件で民泊を始めたいなど、事情はさまざまですが、新規参入に関する問い合わせが急増しています。
川村社長は、「賃貸に出して、賃料収入を得るという方法もあります。それと比較して、いわゆる民泊サービスで運用するのは、賃料に比べて多くの収益を期待できる」と話していました。
背景には、札幌市内のマンション価格の高騰もあるということです。
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