2023.11.01

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「なんでふつうじゃないんだろう」悩んだ子ども時代…でも今は「よかった」と思える理由

世界遺産は、行くだけでは楽しめない

「クマ活」開始前、「ここは知床のホテルなんだろうか」とモヤモヤしていた晴花さん。

“消費”される観光では、「知床の経済は潤うけど、心は疲弊していくと思う」と話します。

世界遺産・知床を楽しむとは、どういうことか。

「『クマとの共存』だったり、こちらが楽しんでほしい知床を発信して、心から楽しんで、心が動く体験をしてほしいです」

人生を動かすのも、心が動く体験

「酪農学園大学に行ってなかったら何していただろう、知床に来なかったら何していただろうと考えるけど、想像がつかないんですよね」

今の生き方を選んで「よかった」という晴花さん。

札幌での「クマ活」ワークショップ中の晴花さん

今、生き方に迷っている人へのメッセージを聞きました。

「やりたいことが見つからないなら、何かしらアクションを起こすのがいいかなと思います。散歩でもいいし、好きな芸能人と同じ本を読むでもいい。何が起こるかわからないけれど、何かとりあえずやってみて、心が動くことが、一歩になると思うんです」

そして最後に、こう振り返りました。

「だから、学校に行けなかったときに、お昼ごはんに誘ってくれた母親に感謝だなと思いますね」

母親について歩くうちに、「ふつうはあり得ない」と社会の広さに出会えるかもしれない。
たまたま座った席で、心惹かれる学問に出会えるかもしれない。
よくわからず丸太を運ぶうちに、就職後の自分らしさにつながるきっかけに出会えるかもしれない。
1週間のアルバイトで、住み心地のいいまちに出会えるかもしれない…。

あなたの一歩は、どんな世界につながっているのでしょうか。

Sitakke編集部

Sitakke編集部やパートナークリエイターによる独自記事をお届け。日常生活のお役立ち情報から、ホッと一息つきたいときのコラム記事など、北海道の女性の暮らしにそっと寄り添う情報をお届けできたらと思っています。

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