すべて思い通りにはいかないから…

外から見て「変な生き方」でも、はるちゃんの存在は、吉沢さんの人生観も明るくしました。
「子どもが生まれてよかったことのひとつは、どうやったって思い通りにいかない状況にしてくれること。こうありたいけどどうしたってできないときに、最高じゃないかもしれないけれど、とれる選択肢の中で一番心地良いところを選んでいくしかない」

夏休み中など、はるちゃんが島牧村に帰り、さみしくなるときは「はるが友達に会えて楽しいなら、いいか」と考えます。

家族が一緒にいて、それぞれやりたいことをできるのが「最高」かもしれないけれど、とれる選択肢の中で、それぞれが我慢しすぎず「一番心地良いところ」が、今の生き方。

周囲からは、「離婚してないよね…?」などと、心配されるといいます。それでも、「外から見て変だったとしても、ストレスがないほうがいい」と話す吉沢さん。

知床では、その生き方を応援してくれる人にも恵まれました。学校は、はるちゃんが島牧村にいる間もリモート授業をしてくれ、学童保育やファミリーサポートは、急な残業のときにも助けになってくれます。

「はたから見て予測のつかない動きで、ご迷惑をおかけしているなぁといつも恐縮ですが『でもやる』というのがそのとき自分にできる最善の選択であるなら、支えてくれる方々には感謝しかない」と話す吉沢さん。

自分のことをつい後回しにしてがんばってしまう女性には「心が動いたことを大事にしてほしい」と話していました。

Sitakke編集部

Sitakke編集部やパートナークリエイターによる独自記事をお届け。日常生活のお役立ち情報から、ホッと一息つきたいときのコラム記事など、北海道の女性の暮らしにそっと寄り添う情報をお届けできたらと思っています。

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