2023.10.27
深める外から見て「変な生き方」でも、はるちゃんの存在は、吉沢さんの人生観も明るくしました。
「子どもが生まれてよかったことのひとつは、どうやったって思い通りにいかない状況にしてくれること。こうありたいけどどうしたってできないときに、最高じゃないかもしれないけれど、とれる選択肢の中で一番心地良いところを選んでいくしかない」
夏休み中など、はるちゃんが島牧村に帰り、さみしくなるときは「はるが友達に会えて楽しいなら、いいか」と考えます。
家族が一緒にいて、それぞれやりたいことをできるのが「最高」かもしれないけれど、とれる選択肢の中で、それぞれが我慢しすぎず「一番心地良いところ」が、今の生き方。
周囲からは、「離婚してないよね…?」などと、心配されるといいます。それでも、「外から見て変だったとしても、ストレスがないほうがいい」と話す吉沢さん。
知床では、その生き方を応援してくれる人にも恵まれました。学校は、はるちゃんが島牧村にいる間もリモート授業をしてくれ、学童保育やファミリーサポートは、急な残業のときにも助けになってくれます。
「はたから見て予測のつかない動きで、ご迷惑をおかけしているなぁといつも恐縮ですが『でもやる』というのがそのとき自分にできる最善の選択であるなら、支えてくれる方々には感謝しかない」と話す吉沢さん。
自分のことをつい後回しにしてがんばってしまう女性には「心が動いたことを大事にしてほしい」と話していました。