皮として使われるのは通常の春巻きの皮ではなく、かるく揚げた薄焼き玉子。
それを酢醤油で食べるのが店の定石だ。
兄とともに4代目を継いだ店主・木村国華さんいわくこれは古くから伝わる北京風の春巻きで、大阪や京都などの関西方面には見られるタイプのもの。
「僕なんかはずっとこれが春巻きだと思って育ってきましたから、初めて普通の方の春巻きを食べたとき『これ春巻きなのかなぁ』と逆に首をひねったくらいです(笑)」
つくり方も姿形も創業時からずっと変わらない、函館町中華のグルメ遺産である。
北海道函館市若松町19-1
0138-22-6772
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『peeps hakodate』vol,118「どうか変わらず、ずっとそのままで。函館グルメ遺産」より
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