2023.10.23
深める深まる秋は芸術の秋でもあります。
捨てられるはずの木を彫って、命を吹き込む。
木彫りのふくろうに愛情を注ぐ、あるアーティストに、カメラマンが密着しました。
北海道・栗山町の木彫りアーティスト、中原篤さん。
「88歳です。いまは健康だからまともにやってる」
アトリエで廃材となった木を集め、生き物の姿を彫り続けてきました。
「農村工芸家という、木彫りのサケで有名なアーティストがいた。その人の技術を継承するという事で弟子入りして。サケとかクマ彫りが低迷して売れなくなって、この次、何を作ったらいいかというときに『ふくろう』を木彫りで作った」
この道、70年。これまで彫った作品はおよそ3000点。
なかでもふくろうは30年以上彫り続け、素材を活かした個性豊かな作品を生み出します。
「玄関に飾るもの、『ふくろう』は。お出迎えする、それで『挨拶ぶくろう』っていう。『首がまわる』っていうのとか、日本では縁起物の作品が多いよね」
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