2023.10.20
出かける宿泊施設も黙って客を待ち続けているだけではありません。
地元で70年以上続く老舗ホテル「川湯ホテルプラザ」は、廃業したホテルを買い取り、高級感のある別邸「お宿欣喜湯 別邸 忍冬(SUIKAZURA)」として新たにオープン。
宿泊業にとっては、商売敵であるはずの星野リゾートですが、町を挙げての歓迎ムードです。
川湯ホテルプラザの榎本竜太郎社長は、「今まで地元資本や有名なホテルが出資してこなかった温泉地に、日本でも有数の星野リゾートさんが参入してくるというのは、われわれにもいい刺激になりますし、全くマイナス点というのは見当たらないというふうに考えてます」と話します。
「ちょっとまだ時間はかかると思うんですけど、子どもたちに胸を張って残せる温泉街にしたいなと思っています」と話していました。
弟子屈町の「川湯温泉」は、ピーク時の1991年には56万人いた観光客が、去年は6万5000人にまで落ち込んでいます。
12日の会見で、星野リゾートの星野社長は、「界テシカガ」の整備にまつわり、山口県での事例を参考に上げていました。
それが、星野リゾートの「界~長門~」がある山口県長門市の長門湯本温泉です。
団体旅行から個人旅行への対応に遅れ、川湯と同じ状況で老舗ホテルが倒産するなど危機的状況となり、星野リゾートを市が誘致しました。
ただ星野リゾートが来ればそれでよいのではなく、受け入れる温泉街・地元が一緒にまちづくりに参画し、遊歩道や外湯施設、飲食店などを整備した結果、観光客数は2018年度の41万4000人から2022年度には56万1000人となっています。
2026年開業予定の「界・テシカガ」。
温泉街、そしてマチがどう変わっていくのか、注目です。
連載「じぶんごとニュース」
文:HBC報道部
編集:Sitakke編集部IKU
※掲載の内容は「今日ドキッ!」放送時(2023年10月12日)の情報に基づきます。
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