2023.10.20
出かける古くから湯治場として栄えた北海道東部の弟子屈町の「川湯温泉」。
1990年代初めには、およそ56万人の宿泊客が訪れた観光地はいま、宿泊施設は7軒まで減り、衰退の色を隠せません。
そんな中で発表された星野リゾートの参入は、川湯温泉にとって、またとない希望の光です。
この計画と並行して、弟子屈町は川湯温泉全体を刷新するマスタープランを作成。
豊富な湯量を誇る温泉を生かした、広場やテラスに、幻想的な雰囲気を取り入れた横丁など、20年かけて地区全体を作り変える構想です。
町を流れる「温泉川」を眺める遊歩道。
今まで宿泊施設から出る配管がむき出しだった川を整備し、景観を楽しむ名所に生まれ変わりました。
阿寒摩周国立公園川湯地域運営協会の宮﨑健一副会長は、「もう唯一無二といいますか、川湯温泉の顔であるべき川なので整備した。“川が温泉”というのがすごく珍しいものなんだっていう。そんな貴重なものだったんだなと改めて知るようになりました」と話します。
地元が抱える危機感から生まれた再生計画。
そこに星野リゾートの進出が加わり、期待は高まります。
宮﨑副会長は、「全国的にも有名な星野リゾートさんが川湯温泉に進出してくれるというのは、僕らにとっては大変ありがたいこと。これを機に川湯温泉自体が、みんなで頑張って盛り上がっていければと思ってます」と話していました。
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