2023.10.12

深める

いつかは訪れる「親の死」…ものの整理中に言ってはいけないNGワード②【親の「終活」を考える#2】

「生前形見分け」も 価値がわかるよう、本人にメモを残してもらって

それから、「生前形見分け」もおすすめ。

このときに大事なのは、必ず「全員がそろっているときに」やること。

娘さん2人なら両方いるときに。

何がほしいかそれぞれ話し合いながら、もし「そのダイヤの指輪、私もほしい」なんて同じものを希望するようだったら、他の物で折り合いをつけるのか、もしくは売ってお金を折半するのか…。

そんな話も、本人がまだ元気なうちはやりやすいんですよ。

これが、いざお別れが迫ってくるようなときになると殺伐としてしまうし、死ぬことを前提に動くってやっぱりなかなかできませんから。

それから、亡くなったあとだと「財産分与」に関わりますからね。

宝石・着物もそうですが、本人にしかわからないような絵画や骨董品については、必ずしっかりメモを残してもらうようにしましょう。

いつごろ、どこで、いくらで購入したもの なのか、一覧にするのもいいですし、絵画であれば裏にメモ書きをする、ほかのものでもふせんを貼っておくなどでもいいでしょう。

ここまでの整理と同じで、必ず「やっておいてね」ではなく「今やっちゃおう」と一緒に行動することを忘れずに…。

何にどんな価値があるかが整理できると、後々、相続を考える際にもとっても楽になりますよ。

まとめ 「整理」と「把握」ができると気になるのは…

・「終活の整理」は捨てることにあらず!「把握」が肝!

・「少しでも長く今の元気な状態で暮らせるように」片付ける

・主体はあくまで親!「一緒にやってみよう」と提案して、焦らず少しずつ

・生前形見分けもおすすめ 「買った人しかわからない価値」はしっかり書き記して残す

ものの整理をすることで、いるものいらないもの、価値があるものなどが把握できると、次に気になってくるのは…「相続」ですよね。

次回からは、「こんなものは相続対象?」「うちの家族は仲良しだから関係ない?」などなど…

相続に関する素朴な疑問にお答えしていきます!

連載「親の「終活」を考える」は月2回更新予定です。

***

文:Sitakke編集部あい

Sitakke編集部

Sitakke編集部やパートナークリエイターによる独自記事をお届け。日常生活のお役立ち情報から、ホッと一息つきたいときのコラム記事など、北海道の女性の暮らしにそっと寄り添う情報をお届けできたらと思っています。

この記事のキーワードはこちら

SNSでシェアする

  • X
  • facebook
  • line

編集部ひと押し

あなたへおすすめ

エリアで記事を探す

FOLLOW US

  • X