2023.10.12

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ものを捨てられない親と「終活の整理」言ってはいけないNGワード①【親の「終活」を考える#2】

終活の整理は「捨てる」というより 「把握する」

この意識が実は一番大事です。

年齢を重ねると、気力・体力がともに落ちてきます。

片付けそのものができなくなってくるんです。

そして、私の父がまさしくそうだったんですが、高齢になると、絶対にといっていいほどものを捨てたがらないんですよね。

「捨てて」といってもちっとも取りかからなくて喧嘩になる…なんてこともしばしばでした。

私がセミナーなどでアドバイスをするときは、まず 「元気なうち、判断できるうちに片付けましょう」 ということをお伝えしています。

そして、それに加えて 「安全に暮らすために整理をしましょう」 とお伝えしているんです。

安全に暮らす「ものの整理」って?①自宅の事故、大丈夫?

実は高齢社会白書(内閣府)によると、高齢者が「事故」にあう可能性は自宅、それも「居室」が一番多いんです。

終活マイライフセミナー資料より 高齢者の事故は圧倒的に「自宅の居室」が多い

ものがいっぱいの部屋の中で、例えばトイレまで行くだけでも何かにつまづいて転ぶ…なんてことがあって、こういう結果になっているんですね。

安全に暮らす「ものの整理」って?②災害のとき大丈夫?

あとは食器類で大きくて重くて普段使いしないものを上の方にしまっているなんてケースも危険です。

地震が起きたとき、それらは凶器となって飛んできますから。

これは防災面でもまずとりかかってもらいたい部分です。

安全に暮らす「ものの整理」って?③カビにほこり…大丈夫?

それから、押し入れの中やたんすの上にダンボールをおいて、そのなかにアルバムやら服やら…色んなものが入っている。

そんなお家も、決してめずらしくないと思います。

でもダンボールってほこりなどをすごく吸着しやすいんですよ。

そこからカビの胞子が飛んで、呼吸器の中に入って、病気になるケースもある。

箱に入っているからいい、ではなくて、一度中身を把握して整えることが大切です。

元気に過ごすために「提案」を

こういう場合、「お父さんとお母さんの 体が心配だから、一緒に片付けない? 」と 「提案」 をしてみてほしいんです。

元気を維持するため、ケガや病気を予防するために整理をしましょうということです。

このとき絶対NGな言葉があるんです。

私も何度父とやりあったことか…(苦笑)

Sitakke編集部

Sitakke編集部やパートナークリエイターによる独自記事をお届け。日常生活のお役立ち情報から、ホッと一息つきたいときのコラム記事など、北海道の女性の暮らしにそっと寄り添う情報をお届けできたらと思っています。

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