2023.09.29
暮らす市道の橋を管理している札幌市土木部に話を聞いてみると…
「この橋に上って藻岩山方面の山並みであったり、豊平川河川敷の眺めを楽しむことができる」といいます。
皆さん薄々気づいていた通り、この“橋の上にある橋”の正体は展望台!
しかし、展望台はおまけで、実はもっと重要な役割があるというのです。
札幌市建設局によると、「もともとアーチがなければ橋が壊れてしまうかもしれないが、このようなアーチ形状で、橋にかかる重さを小さくすることで、橋の強度を確保している」といいます。
実は、この橋の上にある橋が、橋の強度を保つアーチの働きをしているんです。
例えば、糸を緩めると真ん中が下がってしまいますが、両端から糸を引っ張ると真っすぐピンと張った状態になります。
この両端から糸を引っ張る様な働きをしているのが、“橋の上にある橋”なのです。
幌平橋の上の橋は、ほかの橋のアーチと同じ働きをしているということでした。
さらに、「本来は川の中にも足を設置しなければならないが、強度を保つことで、橋脚を減らすことができる」といいます。
このアーチがなければ川の中にも橋脚を作らなければなりませんが、もし災害が起こって増水した時には、橋が壊されてしまう可能性があります。
そのため幌平橋にはアーチ、橋の上に橋をつけて強度を保ち、足の本数を減らす工夫がされているのでした。
この調査結果を依頼人に伝えると、「え!すごいです。ぜんぜん考えてもいなかった展開で、構造上の問題で造ったっていうことが、大きなかい離があって面白いなって。ありがとうございました」と話していました。
【調査結果】幌平橋の上にある橋は、橋を支えるためにある展望台でした。
もんすけ調査隊では、視聴者の皆さんのギモンや地域の問題について調査していきます。
文:HBC報道部「もんすけ調査隊」
編集:Sitakke編集部IKU
※掲載の内容はHBC「今日ドキッ!」放送時(2023年9月8日)の情報に基づきます。