2023.09.29
暮らす視聴者の皆さんのギモンや地域の問題について調査する、HBC「もんすけ調査隊」。
今回は、豊平川にかかる橋、幌平橋(ほろひらばし)についての調査です。
幌平橋は、札幌中心部に位置し、中島公園と中の島をつなぐ交通量の多い橋。
豊平川の花火大会や北海道神宮の例大祭など、札幌市民には馴染みの橋です。
今回は、去年10月に大阪から引っ越してきたばかりの依頼者から、こんなギモンが届きました。
「たまたま中島公園に行こうと思って、ふと見たら橋の上に橋があるんですよ。どうして橋の上に橋があるのかなと?」
大阪では橋の上に架かる橋を見たことはなかったので、この光景が不思議だといいます。
「上ったり下ったりしてみたが、どういう理由なのか聞きたくて、もんすけ調査隊に依頼しました」
さっそく調査員も階段を上ってみましたが、特に何かがあるわけではありません…。
この“橋の上にある橋”は、いったい何なのか?
利用していた人に聞いてみると…
「健康のため。骨粗しょう症の予防に階段がいいということで」
「花火を見るため?」
「わからないですね。なんらかの昔の名残なのかなと」
そこで幌平橋の歴史を調べてみると、最初に幌平橋が架けられたのは、1927(昭和2)年のこと。
大正末期の札幌で、豊平川にかかっていた橋は3本だけでしたが、当時の道議会議員・河合才一郎が、現在の価値で1億6000万円もの私費を投じて、全長159m、幅5mの木造の橋をかけたのが幌平橋の始まり。
しかし、10年ほどで老朽化、1937(昭和12)年、道が新たな木造の橋に架け替えましたが、やはり老朽化により1954(昭和29)年、ようやく鋼鉄製の橋が架けられました。
そして、1995年、交通量の増加により、現在の橋がかけられましたが、この橋の上にある橋は、その時に作られたものでした。
つまり、橋の歴史と関係するものではなかったのです。
では、この“橋の上にある橋”の正体とは?