筆者は、家計相談のときによく「手取りはいくらですか?」とお聞きします。
毎月の給与から社会保険料や税金などを差し引き、金融機関の口座へ振り込まれる金額が“手取り”となります。
実際に使えるお金ということです。
年収400万円の手取りは、社会保険に加入し、20歳以上40歳未満の独身女性の場合、厚生年金が約37万円、健康保険が約20万円、雇用保険が約2万円、所得税が約8万円、住民税が約18万円となるので、年間で314万円となります。
ボーナスも含めた金額となりますが、家計相談のときは支出が毎月変わるため、収入も月に割り戻して計算しています。314万円を12ヵ月で割ると、月に使える手取りは26万円ということになります。
米国のファイナンスのテキストに、“70-20-10の法則”というのがあるそうです。
手取りの70%は生活費、20%は貯蓄、10%は投資にまわすことで、一生お金に困らないといわれているのだとか。この法則をもとに、先ほどの月26万円を割り振ると、生活費が18万2,000円、貯蓄が5万2,000円、投資が2万6,000円となります。
ただし、年齢や家族構成によって割合は変わると思いますので、ご自身に適した法則を見つけてください。
独身の方は、この法則に基づいて家計を数値化してみましょう。