『クマヤキというスイーツを、ご存じでしょうか?』
いまから8年前、私はこの質問を、札幌駅で200人の方にしたことがあります。
結果、「知ってる!」という方はなんと”0人”でした…。
もしもいま、同じ質問をしたなら、少なくとも20人くらいの方が「知ってる!」と言ってくださるような気がするのですが、いかがでしょう?
クマヤキとは、クマのカタチをした、まあ"たい焼き的"な、北海道津別町の超ローカルスイーツです。
いまから8年前、私は、北海道物産展の舞台裏を描く、全国放送の番組のディレクターでした。
北海道民にもあまり知られていない”無名な商品”を、東京の北海道物産展に出展させて、行列を作ることが出来ないか?…そんな無謀な計画を立てて、以前から気になっていたクマヤキに狙いをつけました。
「道の駅あいおい」のご協力をいただき、東京の物産展に登場したクマヤキは、すぐに「カワイイ!」とSNSでバズり、発売開始の翌日には20分以上待ちの行列が出来ました。
その北海道物産展の後、クマヤキ人気は、東京から"逆輸入"されるように、北海道でも話題になっていったのです。
そのクマヤキのふるさと「道の駅あいおい」が、ことし8月、開業から20周年を迎え、それを記念するCMの制作を私が担当することになりました。
CMには、クマヤキの生みの親で、かつて東京で、坂本龍一さんのレコードジャケットなどをデザインをするなど、現代アートの第一線で活躍し、現在は相生(あいおい)に在住する、津別町出身の芸術家・大西重成さんにご登場いただきました。
さらに、20周年記念商品第1弾で夏期限定の「クマヤキ冷えてます」も、ちゃっかりPR!
こちらが出来上がった、15秒のCMです。
「道の駅あいおい」は、津別町の市街地と、阿寒湖温泉の中間くらいにある相生(あいおい)という場所にあります。
かつてここには、大正時代に開通した国鉄相生線という鉄道があり、道の駅がある場所は、その終着駅「北見相生駅」だった場所なのです。
津別町は豊かな森が広がるマチ。切り出された木材を満載した貨物列車が、毎日のように長い列をなして、日本全国に木材を運んで行ったといいます。
1985(昭和60)年に、国鉄相生線が廃止。鉄道がなくなったのと、安い輸入木材が出回るようになると、相生地区は一気に人口が減ってしまいます。
現在は「相生鉄道公園」として、駅舎とホーム、ディーゼル列車が保存され、かつてのにぎわいをわずかに感じることが出来ます。
「道の駅あいおい」は、クマヤキのふるさとであると同時に、かつて木材の一大輸送基地だったこの地の存在を、未来へと語り継ぐ役割をも担っています。
さてさて、前置きがかなり長くなってしまいました。
9月20日に、20周年記念の新商品・第2弾が、登場するとのこと。
今度は、クマヤキのカタチをしたグミ!
「道の駅あいおい」の伊藤さんによると、ことし2月ころから試行錯誤を重ね、デザイン、味、ともに納得できるものにたどり着くまで7か月かかったのだそう。胸の"クマヤキ"の文字を浮き出させるのと、さわやかなリンゴ味に仕上げるのにこだわり、満足できる仕上がりに。
50グラム入りで、お値段は、324円(税込)。
津別町の「道の駅あいおい」で20日から、また20〜26日の期間限定で「北海道どさんこプラザ札幌店」(札幌市北区北6条西4丁目 JR札幌駅西通り北口)でも販売されます。
かわいらしさと、おいしさと、超ローカルな存在感と、そしてかつてのにぎわいを語り継ぐ使命を担う、"クマヤキ"。
新商品の「クマヤキグミ」ともども、どうぞご愛顧ください!
※掲載の内容は2023年9月現在の情報に基づきます。
Sponsored by 道の駅あいおい20周年祭実行委員会
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文:インスタグラム「北海道3大かわいい動物」プロジェクト事務局 ami_papa