2023.09.13
深める障害があっても家族でアウトドアを楽しんでもらいたい。
スキー元オリンピック代表が、北海道・浦河町でアウトドアの体験会を開きました。
連載「じぶんごとニュース」
サラブレッドと漁業の町、浦河町。
キャンプ場にいるのはスキー元オリンピック代表の三浦豪太さんです。
三浦さんは今回、障害があってもアウトドアを楽しむ技術が学べる体験会を開きました。
参加するのは、札幌市の朝倉さん家族と町内の福祉施設の職員です。
札幌市で不動産会社を経営する朝倉さんの次女、小学2年生の迪香ちゃんは、後天性の脳性まひを抱えています。
両足と右腕が使いづらく、車いすを使って生活しています。
そんな朝倉さん家族のために三浦さんが用意したのが、フランスのメーカーが開発した「ヒッポキャンプ」という特別な車いすです。
当事者の親である迪香ちゃんのお父さんにも試乗してもらい、機能を身をもって知ってもらいます。
この車いすは前と後ろに補助する人が付いて移動させ、階段を上ることができます。
水にも浮くため、体が不自由な人でも水中遊泳が楽しめます。
三浦さんと朝倉さんら参加者は、いざ実践をと、近くの湖にそそぐ川に向かいました。
迪香ちゃんも車いすに乗り、砂利も水たまりも気にせず進みます。
さらに川の中まで…迪香ちゃんから笑顔が見えました。
お父さんの朝倉渉さんは「娘のどんどん新しい扉を開いてくださるので、本当に感謝しています」と話していました。
三浦豪太さんは「限定された健常者の人たちだけじゃなくて、すべての人たちがここに来ることで、より自然の魅力が広がっていくと思う」と今回の開催への思いを語りました。
三浦さんは今後も、四季を通して障害の有無に関係なく、アウトドアを楽しめる体験会を開くということです。
文:HBC報道部
編集:Sitakke編集部あい
※掲載の内容は「今日ドキッ!」放送時(2023年8月25日)の情報に基づきます。
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