
夕張で生まれ育った前田さん。
高校卒業後、札幌や東京の洋菓子店で約6年間、パティシエとして腕を磨いていました。

前田さんが北海道に帰ってきたいなと考えているタイミングで、叔父がお店をたたむという話を聞きました。

せっかく続けてきたお店がなくなるのは寂しい…と前田さんは、9年前に“お菓子のふじ”を引き継ぐことに。 当時、夕張の人に少しでも喜んでもらおうと、こんな思いを抱いていました。

「自分が習ったおいしいケーキを夕張の人に食べてもらいたい。バタークリームはもう受け入れられない。“たぬきちゃん”をなくそう」と決意。
受け継いだ当初、“たぬきちゃん”の販売をやめ、新作のケーキを用意したのですが…
常連客から思いがけない一言が…


“たぬきちゃん”目当てでお店に来るお客さんが多かったそうです。

“たぬきちゃん”は想像を上回る人気ぶりだったのです。
「時代は変化しても、変わらないお菓子の良さもある」
そう、教えてもらったという前田さん。

それから、叔父から引き継いたレシピ通りに、たっぷりのバタークリームとラムレーズン…
さらにバタークリームを盛り付けし、丁寧に1個ずつ手作りしていきます。

今では、5歳の長男・あさひくんも“たぬきちゃん”が大好きです。

「バタークリームは懐かしさもあるけれど、かわいらしさ。小さい子も“たぬきちゃん”がほしいと言っている」と前田さん。

※掲載の内容は番組放送時(2023年8月30日)の情報に基づきます。
パートナーメディア