“お菓子のふじ”の一番人気はというと…
地元、夕張市民に愛され続けているロングセラー商品。 タヌキの顔をモチーフにした、チョコレートケーキです。 クリッとしたつぶらな瞳がチャームポイント。
中には、昔ながらのバタークリームがたっぷり!
そして、ラムレーズンのやさしい酸味が、味のアクセントになっています。
現在、“お菓子のふじ”を切り盛りするのは…
3代目の前田 直美さん。
9年前に叔父の堀田 悟さんからお店を引き継ぎました。
その時、“たぬきちゃん”のレシピも引き継ぐことに!
「“たぬきちゃん”を出したのは50年ぐらい前。まだバタークリームが全盛の頃、おもしろい商品を出したかった」と2代目の堀田さんは言います。
かつて、炭鉱のまちとして、栄えた夕張。
昭和22年、“お菓子のふじ”はアイスキャンディーの工場として創業。
平成9年に現在の清水沢商店街に移転、以来、夕張市民に親しまれています。
昭和40年代、生クリームが今よりも高価で貴重だった時代、主流だったのがバタークリーム!
そのバタークリームで作る“たぬきケーキ”が全国的にブームになりました。
そこで、“お菓子のふじ”でもオリジナルの“たぬきちゃん”を出したところ…
流行り出し、夕張以外からも買い求めるお客さんも増え、“たぬきちゃん”は人気商品となりました。
今でも、お盆の時期など、多い日には1日30個以上出るという“たぬきちゃん”。
実は、過去に一度“絶滅”の危機がありました。