4歳と0歳の2児の息子の父であるHBCアナウンサー・渕上紘行が、北海道内の公園や遊び場を巡る連載「公園ブラボー!」。
子育て世代におすすめの遊び場情報を、自称“公園ハンター”がご紹介します。
子育て真っ最中の私が出会う、思わず「ブラボー!」と叫びたくなる、公園や遊び場をひとつでも多くご紹介していきたいと思っています。
まさに公園を“ハント”していく気分でお読みくださいね!
札幌から車で1時間ちょっと。
名馬を多く輩出する日本最大の馬産地とも言われる安平町にあるのが、「ときわ公園」。
46.3ヘクタールと広大な敷地内には、野球場・テニスコート・屋内アイスアリーナなどがあります。
特に人気なのがキャンプエリア。
「ときわキャンプ場」はシーズン中1万人以上が利用する、安平町屈指の人気キャンプ場です。
自由に設営できるフリーサイト以外にもバンガローやツリーハウスが常設され、手ぶらキャンプも楽しめるため、大勢の家族連れで賑わっています。
そんな魅力あふれる『ときわ公園』でブラボーな遊具を発見しました!
公園のシンボル遊具となっているのは、巨大な ローラー式滑り台 !
長さは 70メートル もあります。
緑に覆われた斜面にクネクネと設置されている姿は、まるで“赤い大蛇”が地面に張りついているかのようです。
上から見ると、遠すぎて滑り台の降り口が見えません!
奥に見える木々のふもとで、大勢の人たちがテントを張っています。
木々を見下ろす視界は、写真で見るよりずっと高く感じます。
滑ってみると、緑豊かな景色を眺めながら爽やかな風を受けて気持ちいい!
スタート地点まで登るのは大変ですが、子どもと一緒に何度も楽しみました。
それにしても、ローラー式の滑り台なのでお尻への振動がスゴイ…。
なんて思っていたら、実は、 管理棟でマットを無料で借りられる とのこと。
先に知っておけばよかった!
先ほどご紹介した「滑り台」を滑るには、直接斜面を登る以外に、実はもう一つ方法があります。
アスレチック遊具をクリアしながら登って行くルートです。
丸太の三角形をくぐりぬける“三角くぐり”や、ロープで吊り下げられた不安定な丸太の上を歩いて遊ぶ“ロープ渡り”など、全身を使って遊ぶ10基の木製遊具たち。
少しまわり道にはなりますが、ひとつひとつクリアしていけばすべり台の入り口に到着することができる、 冒険心がくすぐられる ルートです。
坂道を登る辛さを見事に“忘れさせてくれる”設計アイデアは、まさに「ブラボー!!」。
アスレチック遊具は木陰にあるので暑さもしのげます。
腕力が必要なため、比較的大きいお子さん向けの遊具かもしれません。
滑り台やアスレチック遊具は、 キャンプ場利用者以外も無料 で遊べますよ!
ときわ公園で1番の高台に珍しい遊具を発見!
船の形をした木製遊具です。
全身を使って昇り降り運動を楽しめるアスレチック性の高いデザイン。
木製の持つ温かみを感じながら、息子も船内を探検するかのように楽しんでいました。
船首に立ってお決まりのポーズをしたくなった私。
映画『タイタニック』を知らない息子をよそに、すっかりディカプリオ気分でした。
それにしてもなぜ“船型”なのでしょう?
海に面している公園というわけでもありません。
馬をかたどった遊具なら馬産地の公園として理解できますが…安平町に聞いてみました!
「2019年にリニューアルしましたが、その前から船型だったので理由は誰も分からない」とのこと。
ときわ公園の謎のひとつですね(笑)
秘密めいた遊具にブラボー!
安平町は、旧追分町と旧早来町が合併してできた広いマチです。
ときわ公園は早来地区に位置します。
そのときわ公園から車で15分ほど、追分地区にあるのが 「道の駅あびらD51(デゴイチ)ステーション」 。
2019年にオープンして以来、 道の駅満足度ランキング4 年連続トップ10 入りするほどの人気の道の駅です。
日本遺産にも認定された蒸気機関車「D51 320号機」が展示保存され、屋外展示日には大空のもと機関車を眺めることもできます。
私が訪れた日は屋内展示でしたが、鉄道に詳しくない私ですら、黒光りするD51を間近で見るとその存在感に心奪われました。
そのほか、道の駅の中には、パンやチーズなどの特産品を販売するコーナーや、農産物直売所があって、安平町を存分に味わえます。
道内でも屈指の、個性派道の駅は、鉄道ファンのみならず家族連れにも大人気のスポットです。
ちなみに、道の駅に併設された 「ポッポらんど(柏が丘公園)」 では “ミニSL乗車体験” を無料で行っています。
6分の1スケールのミニSLは 本物の石炭 を焚いて走ります。
煙を上げて走る姿はリアル!
なんと、旧国鉄マンが運転しているそうです。
親子で乗ることもできますよ!
屋外展示や運行日時については、訪れる前に必ず公式HPをチェックしてくださいね。
「ぽっぽらんど」には、トランポリンのように飛び跳ねて遊べる“ふわふわドーム”も設置されていて、無料で利用できます。
子どもはとにかく飛び跳ねるのが大好きですよね。
雲の上にいる気分でも味わえるのでしょうか?
公式HPによるとふわふわドームの対象年齢は6才~12才だそうです。
もっと小さいお子さんには“ドレミステージ”(写真手前)があります。
飛び跳ねると音が出るマットで遊ぶのもいいですね。
「ときわ公園」と合わせて楽しめば、札幌近郊1日ドライブコースにピッタリです!
2018年の胆振東部地震で安平町は最大震度6強を観測。
「ときわ公園」や「ときわキャンプ場」も被害が出て、遊具も激しく損傷したそうです。
安平町に伺うと、遊具などの修復やリニューアルには時間がかかりましたが、 “地震からの復興” を表すものになったそうです。
道の駅も地震発生から半年後にオープン。
当初は「延期すべきでは?」という声もあったそうですが、地震に負けない安平町民の希望の光、そして “復興のシンボル” として予定通りオープンしました。
今後は安平町の魅力を地域外にアピールできる場所として、新たな役割が求められています。
地震の過去から立ち上がり、次のステージに突入した安平町には、“家族向けの魅力”がいっぱいです。
ぜひドライブしながら 「あびらのとびら」 を開けて味わってみてください!
こどもあそび度 ★★★★☆
パパママ充実度 ★★★★☆
おすすめ年齢 中学生まで
〈ブラボーポイント〉
・ときわ公園は遊具のみ利用者は無料。(キャンプ場利用者はチェックイン13時)営業は10/31まで。管理人常駐時間は月によって変わります。駐車場有(無料・キャンプ場エリアに50台以上。公園にも有)
・ミニSL乗車体験は無料。運行日時は公式HPで要確認
・ふわふわドーム 使用時間10:00~16:00(10/31まで)雨天時などは使用不可
【公式HP】
ときわ公園
ときわキャンプ場
道の駅あびら D51ステーション
***
文|HBCアナウンサー 渕上紘行(ふちかみひろゆき)
テレビ「ブラボーファイターズ」「今日ドキッ!」やラジオ「ガンちゃんの世界一面白いプロ野球の番組」「鶴岡慎也の焚き火トーーク」など北海道日本ハムファイターズに関する番組を中心に、野球・サッカー・スキージャンプ・バスケ・高校ラグビー・ゴルフとHBCのスポーツ中継全般に携わる。入社20年目、神戸市出身。Instagramも更新中!
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