「物価高の影響もあり、まつりの運営自体もなかなか厳しいのが現状です。それでも、地元の人たちや、“ふるさと”を懐かしむ人たちが喜んでくれるなら、これからもまつりを続けていきたい」。
そう笑顔で話すのは、さわらふるさとまつり実行委員会の田中さん。
今回は、道南・森町で9月17日(日)に開催される「森町さわらふるさとまつり」の魅力を紐解きます。
「森町さわらふるさとまつり」の会場は、函館から車で1時間ほどの場所に位置する、森町・砂原漁港。森町は、渡島半島の蒼く静かな内浦湾と、緑豊かな秀峰・駒ヶ岳を望むまちです。名物は、駒ヶ岳から流れる、豊富な栄養分を含む海水によって育まれた海産物です。
今年で37目の開催を迎える、「森町さわらふるさとまつり」。
まつりの企画運営を担当する「さわらふるさとまつり実行委員会」の田中さんは、次のように話します。
「さわらの収穫の秋、実りの秋を祝う森町さわらふるさとまつり。地元の方々はもちろん、町外へ出て行った人たちにも、まつりにぜひ足を運んでほしい。『森町さわら“ふるさと”まつり』という名には、年に一度のまつりの開催をきっかけに、ふるさとを思い出して訪れてほしいという想いも込めています」
「まつりの会場は、砂原漁港です。会場では、地元のおいしい海産物を提供するお店がたくさん出店しますよ」と田中さん。
当日は、午前9時からまつりがスタート。
地元の子どもたちによる「砂原権限太鼓」の力強い演奏と共に幕開けします。
「砂原権限太鼓」は、昭和54年旧砂原町に誕生。秀峰駒ヶ岳の麓に、およそ480年前から五穀豊穣・海上安全の神として奉られる「権現山内浦神社」から命名しました。
鮮魚・水産加工品などを中心に地元で獲れた海産物の出店のほか、午前10時からは、名物・カジカ汁の無料配布がスタート!
北海道の郷土料理のひとつ、カジカ汁。地元漁協の女性部さんが手作りのカジカ汁を無料で振舞ってくれます。
「カジカ汁は、別名『鍋壊し』とも呼ばれています。食べ進める箸が止まらず、鍋底までつついて鍋を壊してしまうほどのおいしさに由来しているそうです。まつりでも毎年大人気ですよ!」と田中さん。
もうひとつの目玉は、豪華歌手による歌謡ショー!正午からスタートします。
毎年、「今年のゲストは誰なの?」と期待の声が多く寄せられているという、こちらのショー。札幌出身の歌手・戸子台ふみやさんの他、地元出身の演歌歌手・峰功治さんも昨年に引き続き登場します。
メインゲストには、演歌歌手の水森かおりさんが登場!
「水森かおりさんといえば、ご当地ソングの女王。素晴らしい歌声を“さわら”のまちに響かせてくれると思います!」と、田中さんも期待大。
会場では、地元の和菓子店のお菓子の他、唐揚げやかき氷等の飲食ブースも出店。小さい子どもから年配の方まで、幅広く楽しめる催しになっています。
「このまちは、漁師町なので浜言葉を話す人が多く、きつい印象を持たれがち。でも本当は面倒みがよくて、優しい人たちなんです。まつりを通してより多くの人たちに、このまちの魅力・温かさに触れてほしいですね」
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地元の名物を食べて飲んで、演歌を聞いて。地元の人と触れ合って。
このまちに、ゆかりのある人も、ない人も。
どこか懐かしい“ふるさと”に会いに、 森町さわらふるさとまつりを訪れてみませんか。
文・取材:ナベ子(Sitakke編集部)
写真:「森町 砂原漁港」(PIXTA)、昨年のようす(さわらふるさとまつり実行委員会提供、HBC撮影)
【問い合わせ先】
森観光協会砂原支所 01374-8-4056
「森町さわらふるさとまつり」公式HP
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