ビジネスシーンでのメールは一対一のやりとりであっても、会社対会社、あるいは会社対お客様といったオフィシャルな性格を持っています。
“メールはビジネス文書である”ということを押さえて、送信相手に好印象を与えられたら、仕事も円滑に進められるはず。一方で丁寧に見せようと思って書いたメールの中には、間違いが潜んでいることも。
そこで今回、マナー講師である筆者が間違いやすい言葉づかいを3つご紹介します。
(1)資料を送らさせていただきます→資料をお送りいたします
(2)拝見させていただく→拝見いたします
(3)行かせていただきます→参ります or 伺います
動詞+“させていただく”という謙譲語表現の組み合わせは、以上のように置き換えられます。
(1)請求書のほうをお送りいたします→請求書をお送りいたします
(2)以前、テニスのほうをしていました→以前、テニスをしておりました
(3)サイズのほうはいかがですか→サイズはいかがですか
“ほう”は、方向を示すときや二者択一のとき、物事をぼかす表現として使います。あいまいさを必要としない場合には、不要です。
(1)こちらが見積書になります→こちらが見積書です or こちらが見積書でございます
(2)10,000円になります→10,000円です or 10,000円でございます
(3)本社ビルの5階になります→本社ビルの5階でございます
“~になります”は、何かが別のモノに変化するという意味です。たとえば、“さなぎから蝶になります”といった場合に用います。
メールは重要なビジネスツールの一つです。ちょっとした言葉の間違いが印象ダウンにつながったり、相手に伝えたい内容が届かなかったりします。普段からおかしな言い回しになっていないか、今一度意識してみましょう!
文:桜美月(イメージアッププロデューサー・マナー講師)
ブログ:「魅力開花」立ち居振る舞いシンデレラマナーレッスン東京・日本橋・松山
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