視聴者からの疑問や悩みを調査する、HBC報道部のもんすけ調査隊。
建物が無くなる前に調べてほしいという依頼です。
札幌駅前の顔ともいえる、JR札幌駅直結の商業施設「エスタ」。
北海道新幹線の延伸に伴う再開発で8月31日に、45年の歴史に幕を下ろします。
店内には、歴史を振り返るボードや、閉店を惜しむ人たちからの手書きのメッセージも…
札幌駅前の広場からは、大きな外階段がエスタ2階につながっています。
そこに、閉店前に解き明かしたいナゾがあるというのです。
依頼者は「自転車通学」さん(10代・札幌在住)。
「エスタ2階のエレベーター裏にある真っ暗な階段が、どこに通じているのか調べてください!」
さっそく現場に行ってみました。
エスタ2階のテラスから店内に入ると、エレベーターがあります。
その横に、トイレへの細い通路がありますが、途中に真っ暗な階段が。
しかも階段の先は鉄の扉で閉ざされ、鍵もかけられています。
この階段は、いったい何なのか?
エスタは1978年に開業。
キーテナントの「札幌そごう」が出店し、オープン初日には8万人が詰めかけました。
1988年には地下鉄・東豊線が開業。
改札口と店の入り口がつながり、にぎわいを増していきました。
しかし、バブル崩壊でそごうグループの経営が悪化。
2000年に、札幌そごうは惜しまれながら閉店しました。
翌年、新たなキーテナントとしてビックカメラが出店。
その後も、札幌ら~めん共和国や札幌ロフトがオープンし、エスタは活気を取り戻していきました。
エスタの閉店後、建物は取り壊され、高さ245mの超高層タワーに生まれ変わります。
しかし、このまま建物を壊されては、永久に階段の謎は解けません…
そこで撮影をお願いしてみると…
なんと!特別に許可が下りたのです!
さっそく鉄の扉の鍵を開けてもらい、調査員が入ってみることに…
暗闇の中、延々と続く階段を、登り続けること10分…
上に明かりが見え、窓がありました。
窓の外には…札幌駅!そして右手に扉がありました。
扉の先には…レストラン街!
そう。階段の正体は、「非常階段」だったのです。
非常時にだけ鍵が開き、明かりも点く仕組みだといいます。
まもなく歴史に幕を閉じるエスタの、最後の謎がこれで解き明かされました!
文:HBC報道部
編集:Sitakke編集部あい
※掲載の内容は「今日ドキッ!」放送時(2023年8月1日)の情報に基づきます。
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