2023.08.25

深める

【函館・6月開業】「お客さんが一人で来ても会話で楽しめる店に」おばんざい ぶらん店主・杉本亜紀子

杉本亜紀子 おばんざい ぶらん 店主

今年6月、本町・丸井今井の裏通りに小さなおばんざい屋をひらいた杉本亜紀子さん。

函館に生まれ、高校卒業後に札幌へ。20代になって以降のおよそ20年間は、札幌のあらゆるジャンルの飲食店の現場を渡り歩いてきた。

「大箱の居酒屋で毎日朝からずっと鮮魚をさばいたり、焼鳥屋でひたすら串打ちをしたり、バーのカウンターでお酒をつくっていた時代もありました」

最終的にキャパ20人ほどのおばんざい屋の運営を任され、そこで客がついたことが独立開業への自信につながった。

「自分で店をやるならおばんざい屋と決めてました。料理に専念するような店じゃなく、お客さんが一人で来ても会話で楽しめる店にしたい。おばんざいなら仕込みに時間を使えば、店を開けてからはお客さんと話をする時間ができるので。自分自身、一人飲みが好きなので余計にそういう思いが強いかもしれません」

自他共に認める酒好き。それも一人で飲み歩くことをこよなく愛し、毎日店を終えてまっすぐ家に帰ることは皆無だ。

「これまでお酒がつないでくれた縁でいろんな人と出会うことができました。26年ぶりに函館に戻って、飲みに行かなきゃいけないお店がたくさんある(笑)。いまはそれが楽しみです」。

PROFILE

函館市生まれ。千代台町で生まれ育ち函館工業高校建築科を卒業後、服飾のデザインを学ぶべく札幌の専門学校へ。
社会に出てからはそのまま札幌に留まり、服屋やあらゆるジャンルの飲食店で働きながら経験を積む。
昨年の夏、26年ぶりに函館に戻り自身の店『おばんざい ぶらん』を開業。

おばんざい ぶらん
函館市本町32-9
0138-85-6320

***
『peeps hakodate』vol,116・「街と人と。」より

peeps hakodate

函館の新しい「好き」が見つかるローカルマガジン。 いまだ開港都市としての名残を色濃く漂わせる函館という街の文化を題材に、その背後にいる人々を主人公に据えた月刊のローカルマガジン。 毎号「読み物であること」にこだわり、読み手の本棚にずっと残り続ける本を目指して編集・制作しています。(無料雑誌・月刊/毎月10日発行)

https://www.facebook.com/p/peeps-hakodate-100063637267392/?locale=ja_JP

この記事のキーワードはこちら

SNSでシェアする

  • X
  • facebook
  • line

編集部ひと押し

あなたへおすすめ

エリアで記事を探す

FOLLOW US

  • X