当たり前の日常が、当たり前でなくなる自然災害。もしも今、災害が発生したらあなたはどう行動しますか? 今回は、帯広在住の整理収納アドバイザーである筆者が『防災備蓄収納2級プランナー』の資格を取得したきっかけについてお話しします。
防災備蓄収納プランナーは、“なにを” “どれくらい” “どうしまう”の3大疑問を解決し、自分や家族、周りの人たちの生活に活かすことのできる認定資格です。筆者が取得した2級は、1日の受講で取得可能! 主に自分の身の回りの安全を守るためのスキルを学べます。1級になると、より専門的な防災の知識や収納プランを、第三者に伝えるスキルを身につけられます。
2018年9月6日、最大震度7を記録した北海道胆振東部地震によって大規模停電であるブラックアウトが発生。約295万戸が停電しました。信号機が機能せず、自宅で待機。“なんとかなる”精神でまともに防災準備をしてこなかった筆者は、「いつまでこの状態が続くのか?」「物資は足りるのか?」と、とても不安な体験をしました。このことが、後に防災を学ぶひとつのきっかけとなりました。
「防災について学びたい」そう考えていたとき目に入ったのが、地域のフリーペーパー。イベント案内の欄に、“防災備蓄収納”のワードを見つけて「これだ!」と直感しました。インターネットには色んな情報があるけれど、大事なことはやっぱりプロから学びたいと思い、日程を調整して即申し込み!これが2つ目のきっかけです。
防災備蓄収納を学んだことで、なんとなく家にあるだけだった備蓄品が、いざというときにしっかりと機能する状態になりました! 防災の知識を得ることは、自分だけでなく一緒に暮らす家族の大切な命を守ることに繋がります。“なんとなく”ではなく本当の意味で“安心”を備えられるようなり、防災備蓄収納を学んで本当によかったと感じています。
日本は海外に比べて台風、大雨、大雪、地震などの自然災害が発生しやすい国土です。それゆえに、危険の感度が下がり「大丈夫だろう」と油断をしてしまいがちですが、正しく恐れることも必要です。
9月は防災月間! 防災への意識を高めて、地域の防災のイベントに参加したり、収納を見直したりするなど、今できることから始めてみてはいかがでしょうか。
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文:はせがわあかね(整理収納アドバイザー)
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【ライター:はせがわあかね PROFILE】
美幌町出身、帯広市在住のインテリア好きな整理収納アドバイザーで現役作業療法士。子ども2人と夫、わんこ2匹と暮らす。シンプルな生き方に憧れて資格を取得し「片づけクリエイター」として暮らしに役立つ情報を発信しながら、イラストやモノ作りなどクリエイティブな活動を行っている。
【画像】CORA、KazuA / PIXTA(ピクスタ)、筆者自宅