2023.08.01

食べる

【函館】多くの中毒者を出してきた名物料理「トムヤムクン」90年代に生まれたあの店のロングセラー。①

『ボーコーソー』のトムヤムクン since 1999 ※現在は『キットゥン』で提供

1999(平成11)年にオープンして以来、タイの下町にある屋台街にいるような「現場感覚」が味わえる店として、ファンから深く愛されたタイ料理の店『ボーコーソー』。

この店で日常的に食べられるガイトート、カイヤッサイ、ソムタム、パッタイ、カオマンガイなどの本場のローカル屋台グルメは、当時の函館で簡単に食べられるシロモノではなかったため、その登場は衝撃的だった。

ボーコーソー時代の外観。不定期で入れ替わる暖簾がわりのテントが目印。

店は惜しまれながら2017年に一旦閉店するが、共同オーナーの一人である斎藤史浩さんが単独でほぼ同じコンセプトの店『キットゥン』をオープンさせ、ボーコーソー時代から愛されている馴染みのメニューを数多く提供中。

その中でも「トムヤムクン」は99年の初登場以来、函館に多くの中毒者を出してきた名物料理。シャープでキレ味抜群の辛さと独特の酸味、ほのかな甘みは極めて本場の屋台の味に近いが、日本人好みに繊細なアレンジも加えている。
ちなみに大は3~4人前の量で税抜1,500円以下と価格も良心的。

『トムヤムクン』(並850円・大1,390円)

ボーコーソー時代からこれを目当てに足を運ぶ客が大勢いる看板メニュー。エビ、トマト、生姜など10種前後の具材をタイ産の総合調味料とマカム(タマリンドのジュース)でじっくり煮込む。近頃はそこに生ライムをひと絞りするようになった。実はいまも進化を続けている名物スープ。

【キットゥン】

函館市本町32-29
0138-31-1074

***
『peeps hakodate』vol,115・「90年代に生まれたあの店のロングセラー。」より

peeps hakodate

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