干物は日本料理の代表的な一品であり、その風味や食感は多くの人に愛されていますよね。みなさんは、干物の食べ方やルールをご存じでしょうか? 実は、干物にも知られざるマナーがあるのです。
そこで今回は、マナー講師である筆者が干物の食べ方について二択のクイズ形式でご紹介。正しいと思う方を楽しみながら選んでください。みなさんは、いくつ正解できるでしょうか?
正解:No
まず、お皿の下側(手前)から食べはじめます。背骨を身から取り除くときには、手を使ってもかまいません。汚れた手は、おしぼりなどを使って拭きとります。
正解:No
最初から細かくほぐしすぎると、見た目も美しくありません。食べる分だけ、一口サイズにほぐしていただきましょう。
正解:No
和食では、魚は返して食べないことが原則です。特に、祝の膳では、“引っ繰り返す”として忌み嫌われています。上身を食べたあとは、骨を取り除き、下身を食べます。
正解:Yes
口に残った小骨は、手で取るのではなく、口元を手や懐紙を使って隠しながらお箸で取り出します。日本料理をいただく際には、懐紙を持っておくと便利です。懐紙は、指先や箸先の汚れをぬぐったり、受け皿として使ったりと、さまざまな用途があります。
正解:Yes
食べ終わったあと、残った頭や骨は、お皿の隅にまとめて置くと見た目もきれいです。
みなさん、何問正解できましたか?
日本の伝統食文化には細かなマナーがありますが、それを理解していただくことで、より一層、干物の風味を楽しむことができます。次回、干物を食べる際には、ぜひこの知識を活かして、心地よい食事のひとときを過ごしてみてくださいね。
***
文:桜美月(イメージアッププロデューサー・マナー講師)
***
【ライター:桜美月 PROFILE】
愛媛県松山市出身、好奇心旺盛な学び好き。ミス松山の経験を活かし美しい振る舞いやマナーを深く学び資格取得。現在は、マナー講師の枠にとらわれず、自分のやりたいことに挑戦し、『SAMIE』ブランドを立ち上げデザイナーとしても活動中。Voicy『桜 美月のシンデレラマナー』では、外見だけでなく内面も整える生き方、あり方について配信中。
【画像】yukiotoko、Nishihama、ykokamoto、Fast&Slow / PIXTA(ピクスタ)