2023.07.19
出かける北海道生まれ北海道育ち。生粋の道産子であるHBCアナウンサー・堀内美里(ほりうち・みさと)が、趣味である「登山」と「山ごはん」を連載。
山登り初心者でも楽しめる、お手軽✕絶景の山をご紹介します!
まずは今回は、私が皆様に「登山をオススメしたい理由」を書いていこうと思います。
正直、人にオススメできるほど、自分が山に詳しいのか…そこまで山を愛せているのか…。考えると手を止めたくなりますが、私なりに皆さんの人生を豊かにする一助になりたいと思っているのです。どうぞ、軽い気持ちでお読みください。
私は高級焼肉店に行っても「一口○○円...」と計算してしまうタイプです。
食べ放題でも元を取ろうとして苦しいのに詰め込んで、後悔するタイプです。
そんなわたしが心置きなく楽しめる趣味として出会えたのが登山。
たとえ山頂がガスガスで何も見えなくても、登山途中で引き返すことになっても、高級焼肉が期待していたほど美味しいわけじゃなかったときの「うわぁ...損したな...」という感情が出てくることはありません。
なんだかこう書くと、煩悩まみれの自分が嫌になりますが(笑)
そんな気持ちも吹き飛ばしてくれますよ!
ここだけの話、肌荒れもむくみも山に行くとマシになります。
まず、登山に行く日は早寝早起き。
山頂を目指しているうちに有酸素運動ができる。足腰も鍛えられる。
たっぷり汗をかいてデトックス、そしてたっぷり水を飲む!!
こんなの健康に悪いわけないですよね。
そして自然に囲まれた中で運動すると、心の健康にもいい気がします。
ただ日焼けと捻挫には注意です。
先ほど述べた「心の健康」がこれです。
強風と共に、モヤモヤが全て吹き飛ばされます。(笑)
3年前、初めて山頂に到達し景色を見たときに、「私たちは自然に生かされている存在なんだ...」と自覚しました。
『こんなちいさい存在なら、小さなことで悩んでも当たり前!むしろ、ちっぽけすぎて愛おしい!』
絶対に敵わない存在を知ったことで、自分を俯瞰して見られるようになったのです。
そしてそんな存在に挑む日々は、ちっぽけな自分を少しずつ大きくしてくれていると思います。多分。
小学生の頃から体育が大嫌いでした。
50メートル走で10秒を切れない私…
リレーでは前を走る人に差を付けられて恥ずかしい思いをしたり、集団でやる球技では足を引っ張って白い目で見られたり…。
体育の授業を経験する度に、自己肯定感が下がった気がします。
そんな訳で運動は嫌い。迷惑を掛けたくないから運動部には入らない。
そんな学生生活を過ごしてきました。
しかし、登山は違ったのです。
自分のペースでゆっくり登れます。各々が「山」を相手にしているので比べられることはありません。登る度に自分が成長している感覚を味わえ、自分のことを好きになれるのです。
人と比べる必要がない、自分らしく楽しめる登山は、運動に苦手意識がある人にこそ挑戦してほしいと思います。
ご飯とお風呂のご褒美が最高!!
つらつらと書いてきましたが結局のところ、これに尽きる気がします。
ヘトヘトになりながら到着した山頂で、絶景を見ながら、風に吹かれながら食べる100円のラーメンは、その100倍、1000倍も価値がある様に感じます。
下りた後に汗を流す瞬間、湯船につかり足の緊張がほどける瞬間は「生きている」ことを実感させられます。
思えば、山に登っている時99%はご飯とお風呂のことを考えている気がします。
それくらい体がこの二つを求めます(笑)
これは兎にも角にも実際に味わってみていただきたい。
ほかにも、言いたいことは山々ですが…
皆さま、一つでも「いいかも?」と思える所はありましたか?
正直、山に登る理由は人それぞれですし、一日をどう過ごすのかも人それぞれです。
せっかくのお休みに「これしてみたら?」と強制すること自体が厚かましいのですが、もしも…もしも…少しでも「良いかも?」と思って下さったら、これから連載する山にぜひ行ってみてください。
すれ違ったら元気に挨拶させていただきます!
※北海道の山に登るときは、クマについても知っておきましょう。「クマに出会ったら」「出会わないためには」の基本の知恵は、HBCのサイト「クマここ」で、専門家監修のもとまとめています。
文:HBCアナウンサー・堀内美里(ほりうち・みさと)
北海道生まれ・北海道育ち。2021年入社。HBCテレビ「グッチーな!」「吉田類 北海道ぶらり街めぐり」、HBCラジオ「平野龍一のミライの扉」を担当。登山歴3年。おいしくごはんを食べるために山に登っています。登山の魅力はインスタグラムでも発信中
■連載「堀内美里の言いたいことは山々ですが」
■「クマに出会ったら」「出会わないためには」基本の知恵:「クマここ」
■週末の天気は、毎週金曜の夜にHBCウェザーセンターがお伝えします:連載「お天気コラム」
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